横浜DeNAの山崎康晃投手(29)が17日、横浜スタジアムで契約更改交渉に臨み、現状維持の2億8千万円で合意した。来季は単年契約を結んだことも明かした。
7年目の今季はセットアッパーとして開幕から主に八回を任された。9月には抑えに復帰したが、不振で10月に登録抹消。秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」に参加後、シーズン最終盤で1軍に合流した。60試合に登板して3勝2敗1セーブ、27ホールド。防御率3・27だった。
山崎は9月に国内フリーエージェント(FA)権を取得し、今月7日に権利を行使しないことを発表していた。(金額は推定)
またヤスアキジャンプを
不本意な成績にも変わることのない堂々とした姿に、プライドが垣間見えた。「2年間、悔しいシーズンを送った。やり返す気持ちを強く持っている」。交渉を終えた山崎の言葉に来季への覚悟がにじんだ。
昨季途中に守護神の座を明け渡し、セットアッパーとして迎えた2021年。「前半戦はベストな状態で入れた」と手応えを口にする。夏の東京五輪による中断期間までに39試合に登板して防御率2・37と、安定した投球でブルペンを支えた。
五輪では日本代表にも選出され、金メダルを獲得。「人生で非常に大きな出来事になった」とかみしめた。
対照的だったのは後半戦だ。9月18日の広島戦で九回を抑えて守護神に返り咲くと思われたが、以降は精彩を欠きファーム落ちも経験。同日に挙げたセーブが今季唯一となった。「クローザーに復帰してから思うような結果が出ず、裏切ってしまった。何回もチャンスをもらって生かせなかった」
来季の抑え候補には三嶋や若手の伊勢のほか、新外国人のクリスキーの名も挙がる。「競争があるのはいいこと。挑戦して、九回に戻りたい。また満員のスタジアムでヤスアキジャンプを」との思いを強くする。
「優勝の先に自分の夢もある」と米大リーグへの思いも語った山崎。まずはハマの守護神の座を取り戻してみせる。
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