コロナ禍で初の無観客キャンプとなった横浜DeNA。沖縄県が独自の緊急事態宣言を2月末まで延長したことを受け、外出制限などの感染予防策は続く見込みだ。三浦監督は「僕らがどうこうできる問題ではない。できることをやっていくしかない」。工夫を凝らしながら開幕に備えている。
例年、多くの人出でにぎわうアトムホームスタジアム宜野湾周辺は閑古鳥が鳴いている。出店もない。選手の動線を分けるネットが張られ、警備員も常駐している。
報道陣は定期的なPCR検査を義務付けられた。練習前後に選手をつかまえて取材する「ぶら下がり」は禁止。球団が設けた対面取材は選手らと約5メートル離れて行う上に、参加人数も制限される。
選手は練習以外の大半の時間を宿舎で過ごす。今年はベテラン、若手を問わず全選手が1人部屋。外食できず、午後8時以降の外出も禁止に。球団関係者は「ホテルのロビーにも姿はない。皆自室にこもっている」と話す。
浜口は部屋でストレッチを1時間行うようになったといい、「逆にプラスと捉えて習慣にしたい」。細川はチューブを使ったトレーニングで体の状態を整える。2軍でリハビリ中の今永は新人選手とゲームで打ち解けるなど、私生活でも頼れる存在となっている。
球団はファンとの交流の機会を増やそうと、公式SNSで選手の生出演企画も行った。主将の佐野は「球場に足を運んでもらうことがすごいモチベーションになっていたと、今キャンプで感じる。観客が入ったときにしっかり活躍した姿を見せたい」と気合が入っている。
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