地道なリハビリから今春のキャンプでのブルペン入り、2軍での実戦復帰と一歩ずつ段階を上がってきた横浜DeNA・東克樹。2年に及ぶ復帰までの道のりについて感慨深げに語った。
─険しい歩みだった。
「長かったような、早かったような。ただ、僕にとってはすごく必要な期間だった。2年間やってきたことを結果として出せたらいい」
─必要な期間とは。
「体の仕組みや使い方、トレーニングが与える影響といったことがこれまでは勉強不足で、知らないことばかりだった。栄養に関しても勉強できたのは良かった。体重は78キロのままだが、筋量は5キロ近く増えて体つきが変わった」
─投球にどんな変化を感じているか。
「下半身の安定感が増し、ストレートで空振りを奪える理想に近づいている。まだまだ伸びしろもあると思っている」
─つらいリハビリ期間は何が支えだったか。
「(19年8月に同じトミー・ジョン手術を受けた田中)健二朗さんが大きな存在。僕だけ手術を受けていたらつらかったと思うが、健二朗さんがいてくれて、進捗(しんちょく)状況などいろいろな話ができたことが救いになった」
─田中投手も1092日ぶりに復帰した。
「正直泣きそうになったし、感動した。(自分も)早くあのマウンドで投げたいという気持ちが強くなった」
─チームが6連敗中での復帰登板となる。
「この1週間のチームの流れを決める大事な試合。勢いを付けられるように全力投球したい」
─あらためて登板を控えた今の心境を。
「楽しみと緊張、いまのところは半々。あす(28日)神宮に着いてからは緊張の方が勝ってくる。健二朗さんも緊張でふわふわしていたと言っていた。僕もきっとそうなる」
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