事実は小説より奇なり。朝日新聞が少し前に報じた国内外のB級ニュースを、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』で、“夕日新聞社”としてピックアップ! 脱力系のニュースに肩の力が抜けたり、笑顔がこぼれたりすること間違いなしだ! 2020年12月号からその記事を紹介する。
■売れないプランター ネコの「高級ベッド」に(2020年9月25日 岐阜県)
岐阜県中津川市の旧付知町地区は、伊勢神宮の御用材にもなる良質なヒノキの産地として知られる。その付知産ヒノキで作ったネコのベッドが人気だ。
名付けて、「付知ヒノキの高級ねこプランター」。元々は花のプランターだったが一つも売れず、「うちのネコはベッドにするかも」と、あるスタッフが飼い猫2匹で試してみたところ、気持ちよさそうに中に入った。「売るにはこれしかない」とスタッフの意見が一致。ネコの体が蒸れないように底に隙間を作る改良も加え、ベッドとして売り出した。
サイズは横45センチメートル、奥行き21センチメートル、高さ18センチメートル。ヒノキの香りがほんのり漂う。SNSで話題になり、予約注文する人が殺到しているという。
なにかと箱に入りたがるネコの心をわしづかみ。
■シジュウカラのひなに スズメがえさやり(2020年9月13日 東京都)
東京都杉並区の住宅街に住む男性が庭に巣箱を据えたところ、2年前からシジュウカラが巣作りを始めた。2020年は7月半ばに産卵。8月に入るとえさを運ぶ親鳥の姿を目にする一方、スズメが近づくことも増えた。
男性はホースの水でスズメを追い払っていたが、観察を続けると、ひなにえさを届けているのがわかった。えさやりに励むスズメは2羽。親鳥が近づくと威嚇して取っ組み合いになり、スズメ同志も鉢合わせするとけんかに。「『自分こそ親鳥』と主張しているようでした」。騒動の中、4羽のひなは巣を離れた。
ひなは、えさがたくさんもらえてラッキーだったかも。
■町のベンチに妖怪出現 (2020年9月15日 兵庫県)
妖怪の町おこしで知られる兵庫県福崎町。2017年から観光客の周遊につながればと、希望する店などに町が「妖怪ベンチ」を置いている。現在は14基。
交通量が多い道路沿いにあるファミリーマート福崎南インター店の入り口横には、人間より大きな「一反もめん」が堂々と座る。19年春、それまでこのベンチを置いていた店が閉店したため、同店に念願の妖怪ベンチが移転してきた。
車からも目立ち、わざわざ立ち寄る客や、ツーショット写真を撮りにくる親子連れなどが増えており、店はその写真をびっしり貼ったボードを店内に飾っている。
当初は「こわい」という声も上がったが、ベンチめぐりを楽しむ家族も多く、妖怪たちはそれぞれの場所で活躍中だ。
「妖怪の魔力」で店の売り上げも伸びるといいね。
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■鳥取はマヨラー 松江はドレッシング好き? (2020年9月17日 鳥取県・島根県)
総務省統計局の家計調査によると、1世帯当たりのマヨネーズ年間購入量の全国1位は鳥取市だった。同じ山陰でも松江市(島根県)は、マヨネーズでは40位と低いが、ドレッシングは全国1位だった。
家計調査は全国9千世帯を対象に毎月行っている。2人以上の世帯を対象に、1世帯当たりの品目別年間支出金額と購入数量も調べており、都道府県庁所在市および政令指定都市52市について、2017~19年の平均値のランキングが20年3月に発表された。
鳥取の食に詳しい植田英樹・鳥取情報文化研究所長は、ほかの品目購入などの傾向等も踏まえると、「鳥取市民は昭和的でスタンダードな味を好む一方、松江市民は新しもの好きのようです」と話した。
地域によって好みの味が違うって、おもしろいね。
※月刊ジュニアエラ 2020年12月号より
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