完璧な決勝ゴールだった。
右サイドやや内側の位置から放たれた酒井宏樹のクロスをファーサイドに流れたブライアン リンセンが頭で落とすと、左サイドでパスワークに関与していた伊藤敦樹がゴール前に走り込み、ボレーでネットを揺らした。
サンフレッチェ広島の守備陣を左右に揺さぶって崩した逆転ゴールに、伊藤は大の字になって喜びを表現すると、マチェイ スコルジャ監督も両手を天に突き上げた。
酒井はその20分前に同点ゴールを決めていたが、「2点目のほうがサイドバックらしい仕事をしたと思います」と手応えを感じた様子。途中出場でゴールに関与したリンセンも「伊藤選手がフリーだったので彼に落とした」と狙い通りだったことを明かした。
殊勲の伊藤は「クロスが上がったときにブライアンと目が合っていました。自分もずっとフリーだったので、出してくれると信じていましたし、優しく落としてくれたので、最後は気持ちで押し込みました」とゴールの過程を説明すると、「素直に嬉しかったです。ホームで絶対に勝利が必要な試合でしたので、あの時間帯でゴールを決められてチームを勝利に導くことができて良かったです」と笑顔を覗かせた。
これで浦和レッズはJ1リーグ連勝、ホームでの公式戦で3連勝となった。AFCチャンピオンズリーグ2022決勝によって未消化となっていた試合でしっかりと勝ち点3を積み重ね、6月4日(日)の大事な鹿島アントラーズ戦に向け、勢いを増すことに成功した。
(浦和レッズオフィシャルメディア)
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