御代田町は1日から、印鑑証明や町立図書館の利用カード交付など36種類の申請書について、性別記入欄を廃止した。性的指向や性自認の多様性を尊重する取り組みの一環。DX(デジタル技術による変革)による業務の効率化も視野に、対象の申請書を増やしていく予定だ。
昨年、LGBTQなど性的少数者のカップルを公的に証明する「パートナーシップ制度」への対応を検討する中で性別記入欄を廃止する案が庁内で浮上。担当職員が兵庫県明石市の事例などを参考に具体例を示し、部署ごとに廃止できる書類を検討した。今後はシステム改修などのタイミングで対象を増やしていく方針だ。
町は2年ほど前から申請書への押印を廃止する取り組みもしている。小園拓志町長は「(性別記入が)統計上、必要なものもあるが、それ以外はなくしていく。職員が日頃の仕事を見直す意識付けになればいい」と話している。
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