中野市間長瀬にある市立ひらおか保育園で1日、おむつのサブスクリプション(定額利用)サービスが始まった。希望者は月額2508円で紙おむつとお尻ふきが使い放題になる。これまで園に持参してきた保護者や、枚数を気にしながら交換していた職員の負担軽減につなげる狙い。市は今後、他の市立保育園に広げたい意向だ。
同園では従来、全児童の保護者が紙おむつに名前を記入して、園に常時各5枚を備え置くよう持参。市はこうした負担の軽減を図ろうと、2~3月、紙おむつとお尻ふきのサブスクリプションサービスを扱うNTT東日本長野支店(長野市)などと協力し、サービスを試行して検証した。
保護者と職員にサービスの受け止めをアンケートしたところ、保護者は月額2508円の費用を負担だと考える声が約6割に上った。一方、園への持参が不要なことに全員が満足し、「名前を書く必要がなくなった」「朝の登園準備に余裕ができた」と評価は高かった。職員も、名前の確認が不要になるなど負担が軽減されたとの回答が8割余を占めた。
市は結果を踏まえ、希望する20人を対象にサービスを導入した。市保育課は、民営化する高丘、平野の2園を除く6園でも希望者への導入を検討する。
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