飯田市の丘の上結いスクエアで、ブロック玩具「レゴ」で作った飯田市街地が姿を現しつつある。地元の吉川建設(飯田市)が飯田のにぎわいにつなげようと、レゴブロック作品の制作で実績のある大阪大レゴ部に依頼。同部の部員8人が約5万個のブロックを使い、赤い屋根の飯田駅舎やりんご並木を作った。30日から一般に公開する。
飯田を象徴する風景として人形時計塔「ハミングパル」、飯田市立動物園、開業を見据えるリニア中央新幹線などを制作中。26日は部員らが横3メートル、奥行き1・5メートルの展示台に制作中の作品を並べた。昨夏に部員3人が飯田市を訪れ、モデルとなる場所を撮影して作品をイメージ。専用ソフトで設計を始め、10月から組み立てに取り組んできた。
レゴ部によると、この規模のジオラマ制作は初めて。ブロックの数が膨大で手元の設計ソフトでは処理しきれず、実際に手で並べて試行錯誤してきたという。飯田市のシンボル風越山を作った1年の伊藤裕貴さん(19)は「美しい形にするため何度も山の画像や地図と見比べた」と話す。
部長の2年菅野直生(なお)さん(20)は「昨年初めて飯田を訪れ、りんご並木が印象に残った。地元の人になじみ深い景色を楽しんでほしい」。吉川建設執行役員の吉田謙一さん(51)は「多くの人に見に来てもらいたい」と期待している。
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