美術大を目指す高校生らを指導する飯田美術研究所(飯田市)でかつて学んだ美大生ら6人が、飯田市銀座のギャラリー吾亦紅(われもこう)で「あしあと展覧会」を開いている。大学の授業で制作した絵や写真など約40点を展示。地元を飛び出し、成長する若い感性の今を表現している。30日まで。
飯田高校から多摩美術大(東京)に進学し、ファッションデザインなどを学ぶ窪田珠梨さん(20)は、オレンジ色に着色した糸を機織り機で織り、衣料品のケープに仕立てた。「自分が好きなスコーン(焼き菓子の一種)のお店とのタイアップを想像し、色がスコーンと合うように工夫した」。縦5メートル、横90センチの白い布に、2人の顔の絵を印刷した作品も展示した。
飯田風越高校から東京造形大(東京)に進み、看板やパッケージのデザインを学ぶ芳賀奈都美さん(20)は、オリジナルのキャラクターを描いた4枚の絵を披露。あえて色を絞り、大胆に描くことを意識したという。「色を少なくしても伝わると分かった。キャラクターの髪の毛の部分に注目してほしい」と話す。
午前11時~午後7時。入場無料。
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