天龍村は19日、村民から生活の知恵や文化を学ぶ「秘境大学」の取り組みの一つとして、村内で採れたヨモギ、ワラビなどの食材でかしわ餅や天ぷらを作る料理教室を開く。昨年度初めて開催した料理教室が好評で、秘境大学の取り組みを再編強化する本年度は、5回開く講座の第1回として、参加者を10日まで募集している。
秘境大学は、人口減が続く天龍村で、継続的に村内とつながりをもつ「関係人口」を増やしたい―と2021年に開始。当初は地域の伝統行事を見学体験するツアーを開催。昨年度は村民にも参加を呼びかけ、牛肉の梅肉煮やトチがゆなど郷土料理の教室を5回開催。村内外から各回20人ほどが参加した。
4年目の今年は、村民の生活を詳しく発信し、地域おこし協力隊の求人にもつなげようと内容を再編。伝統行事や農作業が体験できる講座を季節に合わせて計5回開くことに。村は昨年度好評だった料理教室を足掛かりに、次回以降の参加につなげる考えだ。
村地域振興課の宮沢寿幸さん(34)は「東京や新潟からの申し込みもある。天龍村ファンを増やしていきたい」。講師の伊藤佑子さん(80)は「参加者に地元料理の話をしてもらうなど互いの知恵を教え合う機会にもできたら」と話している。
料理教室は午前10時から、JR飯田線平岡駅近くの南中集会所で開催。参加費は2千円で定員20人。エプロンと三角巾を持参する。問い合わせは村地域振興課(電話0260・32・1023)へ。
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