長野市共和小学校の児童が22日、近くのリンゴ畑でリンゴの花摘みをした。1968(昭和43)年から続く伝統行事で、今年は全学年から284人が参加。集めた花から、地元の共和園芸農協が花粉を取り、人工授粉用としてリンゴ農家に販売する予定だ。
6年生は1年生とペアを組み、「つがる」の花を丁寧に摘んだ。高い位置にある花まで手が届くように、6年生が1年生を持ち上げて手助けする場面もあった。
共和小には校内にもリンゴの木があり、「りんご委員会」が世話を担当。花摘みの前には、他の児童にやり方を説明している。6年生で委員長の斉藤生真(いくま)さん(11)は「1年生も楽しんでくれてうれしい。来年も引き継いでほしい」と笑顔だった。
同農協の西沢武彦さん(45)は「最近はリンゴ農家の児童が減っているので、子どもたちにとって貴重な体験になっていると思う」と話した。
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