昔ながらの町並みが残る長野市西鶴賀町一帯の振興を考える座談会が31日、市勤労者女性会館しなのきで開かれた。長野商工会議所などでつくる市中心市街地活性化協議会が、地域の長屋の再生などに取り組みだして5年たったことを受け企画。住民ら約50人が活動を振り返り、今後のまちづくりへ意見を交わした。
同協議会は2019年に活動を開始。町歩きなどのワークショップ(体験型講座)のほか、9軒が連なる長屋を借り上げてリノベーション(再生活用)をしてきた。再生した長屋には古着店や食堂、シェアオフィスなどが入り、地域の活動を紹介する「西鶴賀便り」も創刊した。
この日、参加者は6班に分かれて印象に残った活動や課題を話し合った。「長屋再生に関わった人が地域の行事に参加してくれた」と地域の結びつきが強くなったと評価する意見の一方、「活動が知られていない」と今後の情報発信の強化を望む声もあった。高校進学を控えた佐藤凛和(ひより)さん(15)は「にぎやかなお祭りやレトロな町並みを知ってもらい、興味を持ってほしい」と話した。
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