飯田市千代にある日本棚田百選の一つ「よこね田んぼ」で12日、地元の千代保育園の園児13人があぜに泥を塗る「あぜ塗り」を体験した。はだしの園児らが田んぼの中で「水が冷たい」「どろどろだ」と歓声を上げ、顔や腕を泥まみれにしながら作業した。
住民グループ「よこね田んぼ保全委員会」のメンバーが園児に田んぼの端にある穴を見せ「モグラが空けた穴を水が漏れないように埋めていってほしい」と説明。園児はズボンの裾を短く折り、元気いっぱいに田んぼの中へ。楽しそうに木の板で田んぼのあぜの泥を整えていった。
関口侑輝ちゃん(5)は「水が気持ちよくて泥を塗るのが楽しかった」。委員長の小沢克平さん(70)は「作業を体験してもらい、地域に棚田があると覚えていてくれたらうれしい」と話していた。
外部リンク