浅間山麓の小諸市にある巨石「七尋(ななひろ)石」で6日、恒例の例大祭があった。今年で116回目。新型コロナの影響で規模を縮小していたが、5年ぶりに20人余の関係者が参列し、山麓で安全安心に林業ができるよう祈願した。
七尋石は周囲約40メートル、高さ約7メートル。蛇堀(じゃぼり)川上流右岸の県道沿いにあり、室町時代に浅間山の噴火によって起きた土石流で川を下り、流れ着いたと伝わる。この日、石の上のほこらの前で小諸市の菱野健功(ひしのけんこう)神社の宮司が神事を行い、地元住民の他、市、県、東信森林管理署、佐久森林組合の関係者らが参列した。
本年度の例大祭の当番を務めた小山信温(のぶあつ)さん(68)=小諸市与良町=は、新興国の開発や自然災害で世界的に森林資源が減少傾向にあるといい、「森林は温暖化対策の上でも大切。地元の木々を末永くしっかりと育てていきたい」と話した。
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