松本市立博物館分館の「馬場家住宅」(内田)で、松本地域の伝統工芸品「松本押絵雛(おしえびな)」を紹介する企画展「端午の節句展」が開かれている。地域の伝統に触れてもらおうと5日の「こどもの日」に合わせて催した。古民家の座敷に武者や昔話を題材にした約20点が並ぶ。
押絵雛は、台紙を布でくるんで中に綿を入れた立体的な人形。馬場家で大切に保管されてきた戦国武将加藤清正や「学問の神様」と言われる天神様(菅原道真)に加え、市内の人形店が所蔵する桃太郎の人形を展示した。生き生きとした表情や躍動感ある姿が印象的だ。
松本地域で江戸末期から明治時代にかけて盛んに作られ、端午の節句に、子どもの健やかな成長を祈ってかぶとと共に飾る風習があった。分館長の西沢広幸さんは「少しでもみなさんの記憶に残り、松本の歴史や文化に興味を持ってほしい」。
6月2日まで(午前9時~午後5時)。高校生以上310円、70歳以上の市民と中学生以下は無料。月曜休館(6日は開館)。
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