伊那市のNPO法人伊那まちBASEは31日、地域の子どもたちが「春の高校伊那駅伝」(3月24日)前日に市民や大会関係者らにインタビューした番組を、中心市街地の商店街の街頭放送で流した。同市荒井の交流拠点「伊那まちBASE」内に開いた特設ブース「子ども放送局」で、伊那市と中川村の小学生5人が番組を進行。明るい声を商店街に響かせた。
同法人が2022年、地域住民に話を聞くことを通じて探求心を育んでほしいと始めた「アナウンサー養成講座」の一環。23日は市出身のタレント成美さんからアナウンサーの心得などを学んだ後、子どもたちが大会スタッフ、観戦予定の人らに駅伝に寄せる思いなどを取材し、音声を収録。台本を考えて31日の番組本番に臨んだ。
5人はそれぞれ「春に走る」をテーマにした番組を進行。ある児童は桜を見ながら友人と走った思い出を話した後、「春高駅伝のスタッフさんに話を聞きました」とインタビュー内容に切り替え。曲紹介につなげて出番を終えると、他の児童と手を取り合って喜んだ。
番組収録の様子は成美さんのユーチューブチャンネルでも配信。最後は全員でカメラに向かって手を振り、締めくくった。4月から市西箕輪小学校5年生になる女子(10)は「緊張したけど楽しかった。もっと話す練習をしたい」と満足そうだった。
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