平谷村の平谷小学校PTAは4月から、地域住民も加入できる新たな組織に改める。人口減少が進む中、子どもたちを地域全体で育む態勢をつくる。保護者や地域住民が学校活動へ積極的に参加できるような仕組みを目指す。解散する形は取らず、県PTA連合会からは脱退しない。
従来の組織は保護者や教職員で構成し、会長や副会長がいた。4月からは村保育所の保護者や地域住民を加え、会長・副会長は廃止する。新たに代表4人体制とし、学校・保育所の職員と、保育所、小学校低学年、同高学年の各保護者から一人ずつを選ぶ。
県内最少の平谷村の人口は373人(3月1日時点)。平谷小の児童数は本年度19人で家庭数は11。保護者だけでは資源回収や草刈りなどを担いきれず、これまでも地域住民や村職員が支援してきた。今後はPTAの活動を固定化せず、読み聞かせ、菓子作り、催しでの寸劇披露など、やりたい活動ごとにサークルをつくり、地域住民が学校活動に関わるようにする。
現在のPTAが2月末にアンケートを実施。組織改編の必要性について尋ねた結果、回答者の約半数が改編に賛成し、組織改編を決めた。現PTA会長で地域コーディネーターの加藤公理(まさよし)さん(47)は「保護者も地域も、子どもたちのためにできることからやることが、今後の学校存続につながる」としている。
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