富士見町の小六地区で古民家と蔵を改装し、サウナを併設した一棟貸しの宿「古民家宿コロク」が完成した。東京都の建築コンサルタントの彦根藍矢(あおや)さん(31)が開業。26日宿泊分から予約の受け付けを始めた。自然に囲まれた古民家で過ごし、富士見への移住や空き家を活用するための参考にしてもらう。
古民家は養蚕農家が建てた築80年以上の物件。木造平屋で、広さ170平方メートル。客室3部屋とリビングがあり、土間にはキッチンを併設している。彦根さんの母で、八ケ岳山麓周辺の別荘建築を手がけてきた建築家のアンドレアさん(61)が改装のデザインを担当した。
土間やいろりなど古民家らしいたたずまいを最大限残した。藍矢さんはドイツ留学時代に省エネルギーの住環境を学んだ経験があり、省エネルギーと防寒の両立を目指して断熱材やペレットストーブを導入。古民家に隣接する畑ではブルーベリーやルバーブを育て、宿泊客に収穫や農作業を体験してもらう予定だ。
「古民家や空き家でも有効活用することで快適な暮らしができることを知ってもらいたい」と藍矢さん。アンドレアさんは「古民家で過ごしつつ、富士見の温泉やお店にも足を運び、地域全体を楽しんでほしい」と話している。
定員は8人。宿泊は一棟貸しで1泊朝食付き税込み、6万4千円から(3人目以降は1人につき9200円の追加料金が必要)。予約は公式ウェブサイト(QRコード)で受け付ける。
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