現地時間で25日、米ツイッター社の取締役会は、同社をおよそ440億ドル(約5.6兆円)で買収するというイーロン・マスクの提案に合意したと発表した。
今後同社は、買収案について株主の承認を求めることとなり、年内には買収手続きが完了する予定だと伝えられている。これにより同社は上場廃止となり、非公開企業になる。
イーロンはプレスリリースの中で、買収の件について次のようにコメントしている。
「言論の自由は民主主義の根幹であり、ツイッターは、人類の未来にとって重要な事柄が議論される、デジタルな街の広場です。また、新しい機能で製品を強化し、アルゴリズムをオープンソースにして信頼を高め、スパムボットを無効化しすべての人間のユーザーが本物であることを確認することで、ツイッターをこれまで以上によくしていきたいと思っています」
「ツイッターは非常に大きな可能性を秘めており、そうした可能性を引き出すために会社やユーザーコミュニティーと一緒に働くことを楽しみにしています」
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— Elon Musk (@elonmusk) April 25, 2022
またツイッター社のブレット・テイラー取締役会議長は、マスク氏の買収案は「ツイッターの株主にとって前へ進むための最善の道だ」とコメントしている。
イーロンは、4月初めにツイッターの筆頭株主となった後、14日に430億ドル(約5兆4000億円)の買収を提案。ツイッター社の取締役会は15日、これに対して「ポイズンピル(毒薬)」と呼ばれる防衛策を取ると発表していた。
しかし、イーロンが買収のための資金調達にめどがついたことや、他の株主から株式を直接買い取る「株式公開買い付け」も検討しているなど、買収方法を詳細に説明したことで取締役会は姿勢を軟化。協議が急速に進み、スピード合意に至った。
MTV NEWS