アメリカ人俳優のテイラー・ロートナーが、2009年の「Video Music Awards」(以下 VMA)で起こった、カニエ・ウェストによる“ステージ乱入事件”を回想。「全て演出だと思っていた」と明かした。
今回ロートナーは、出演したPodcast番組で妻のテイラー・ドームから「もし過去に戻れるなら、いつに戻りたいか」と質問を受け、2009年のVMAを挙げたのだった。
2009年当時、ロートナーはシンガーのテイラー・スウィフトと交際していた。そして2009年のVMAと言えば、スウィフトが自身の楽曲「You Belong with Me」で最優秀女性ビデオ賞を獲得したアワードである。
授賞式では、最優秀女性ビデオ賞のウィナーを発表するプレゼンターをロートナーとシャキーラが担当した。ロートナーは当時の恋人であったスウィフトの名前を呼び、スウィフトはステージに上がり受賞スピーチを披露していた。
ところが、この受賞結果に不満を抱いていたカニエは、呼ばれてもいないのにステージへと上がると、スウィフトの手からマイクを取り上げ、「最優秀女性ビデオ賞はビヨンセが受賞するべきだった」と抗議したのだ。
今回、この乱入事件を振り返ったロートナーは、全て演出だと思っていたと、こう語った。
「僕は最優秀女性ビデオ賞のプレゼンターで、スウィフトの名前を呼んだ。彼女がステージに上がると僕は5歩後ろに下がったんだ。そして彼女が受賞スピーチを披露していると、その半ばくらいでいきなりカニエがステージに飛び乗ってきた」
「2人が何を話してるのか、僕にはほとんど聞こえなかったし、見えなかったんだ。全部予定されてたことで、単なる演出だと思ってた。そうじゃなければ、どうしてカニエはステージに上がってテイラー・スウィフトの受賞の瞬間をぶち壊すっていうんだ?!筋が通らないと思ったんだ」
全ては仕組まれたことだと勘違いしていたロートナー。一連の出来事が起こる間もステージ上で笑顔で立っていたのは、そのためだったという。
「その後カニエはステージを降りて、スウィフトはスピーチを終えた。そして彼女が振り返って、その顔を見た時に僕は気付いた。“なんてこった、何かやばいことが起こったんだ”って」
言わずもがな、これがきっかけとなり、カニエとスウィフトの間でその後長く続く確執が生まれたのだった。
MTV NEWS