2010年に3カ月間交際していた俳優のジェイク・ギレンホールについて歌っているとされる楽曲「All Too Well」について、テイラー・スウィフトが、長年ファンの間で囁かれていたある仮説を暗に肯定した。
「All Too Well」はもともと、2012年にリリースしたアルバム『Red』に収録されていた曲だ。オリジナル版は約5分半の曲だったが、昨年11月にリリースされた再録版のアルバム『Red (Taylor's Version)』には、約10分の曲として収録されている。
2012年、テイラーが自身の恋愛体験について赤裸々に歌ったこの曲がリリースされると、ファンはその内容に驚いた。特に、「And I, left my scarf there at your sister's house / And you've still got it in your drawer even now(あなたのお姉さんの家にスカーフを忘れてしまったけど / あなたは今でもそれを引き出しに入れたまま)」という歌詞を引き合いに出し、「いい加減テイラーにスカーフを返してあげて」と、ファンはジェイクのことをいじり続けている。
そして今回、トロント国際映画祭に出演したテイラーは、この「スカーフ」という歌詞が意味するものについて、遂にヒントを明かしたのである。
というのもファンの間では、「スカーフ」という歌詞はテイラーの“純潔”を意味するのではないかという仮説が長年囁かれていた。
そしてどうやら、この仮説は当たっていたようなのだ。
トロント国際映画祭で歌詞「スカーフ」の意味を訪ねられたテイラーは、次のように答えている。
「スカーフっていうのはつまり比喩で、えーと…なぜ赤くしたかというのは…このアルバムでは“赤”はとても重要な色だからなの」
※「All Too Well (10 Minute Version) (Taylor's Version)」のミュージックビデオでは、スカーフは赤い色をしている。
「その…比喩と言ったからには…えーとこの辺でこの話はやめておいた方が良いかも。この質問をしてくれた人には、素敵な質問をしてくれてありがとうと言いたいわ」
質問に答える間、テイラーは何度も言葉を選び、また「えーとこの辺でこの話はやめておいた方が良いかも」と言った際には、何か意味を含むような言い方をし会場の笑いを誘っていた。
つまり、「スカーフ」というのはあくまで比喩であり、実際にスカーフをジェイクの姉の家に置いてきたわけではないということ。
現にジェイクの姉マギー・ジレンホールは、「皆にスカーフのことを聞かれるけど、何のことを言ってるか分からない」とコメントしており、そもそも“忘れ物のスカーフ”など存在しなかったことが明らかになっている。
2014年にはある情報筋が「テイラーはジェイクに処女を捧げた」と話しており、今回のテイラーのコメントはこうした“点と点”を繋ぎ、ファンの仮説を暗に肯定した形だ。
破局した当時はその辛さのあまり「All Too Well」に想いをしたためたテイラーだったが、今では国際的な映画祭で笑い話として話せるテイラーを見ることができ、何よりだ。
MTV NEWS