2021年に導入されたシティコネクトユニフォーム。本拠地を置く地域の文化や特色をモチーフとしており、一つひとつのデザインに注目すると、チームと地域のつながりや歴史を感じられる。第8回は、チームカラーのブルーとオレンジを脱し、大都会・ニューヨークを表現したメッツのユニフォームを紹介する。
第7話:スケートボード発展の街。デビルレイズ時代のカラーリングも
ニューヨーク市旗のカラーでもあるブルーとオレンジの2色を、60年以上にわたりチームカラーとしているメッツ。1962年の球団創設以来、ほぼすべてのユニフォームにこの2色が採用されてきた。
しかし、今年誕生したシティコネクトユニフォームはグレーを基調とし、差し色としてパープルを使用している。グレーは、高層ビルが立ち並ぶコンクリートジャングル・ニューヨークの都会らしい側面を表現。パープルは、本拠地シティ・フィールドへアクセスできる、ニューヨークの7番線のカラーだ。
他にも、ニューヨークの地下鉄からインスパイアされたデザインがある。ピンストライプ柄はニューヨークの地下鉄システムを模した、丸(各駅停車)とダイヤ(急行)のマークを組み合わせており、袖のワッペンはトークンをイメージしたもの。キャップの内側には、地下鉄の路線図を模したカラフルなラインが施されている。
また、胸に書かれた“NYC(New York City)”の文字は、メッツのロードユニフォームと同様のフォントを使用し、ニューヨークの力や強さ、夢を表現。キャップのロゴの下には、壮大なクイーンズボロ橋を配した。そして、ユニフォームの裾にはパープルで“The World’s City”と書かれた刺繍が入っている。
今季、度重なるケガに悩まされた千賀滉大はこのユニフォームで登板する機会がなかったが、来季はグレー×パープルに身を包み快投する姿に期待したい。
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