KAT-TUNの元メンバー・田中聖容疑者(36)が6月29日、千葉県柏市の路上で覚醒剤を所持していたとして現行犯逮捕された。
田中容疑者に最初の“分岐点”が訪れたのは、‘13年9月のこと。当時所属していたジャニーズ事務所から「度重なるルール違反」を理由に、解雇されたのだ。
「“ルール違反”とは副業禁止に反する飲食店の経営、DJ等によるイベント活動、女性問題、刺青など。事務所側は田中容疑者について『厳重注意に対する無反省』と指摘していました。
当時、田中容疑者は『メンバーには、今までたくさん迷惑をかけてきたのにずっと仲間でいてくれてありがとうという感謝と、申し訳ないという謝罪の気持ちを伝えました』との声明を発表。しかし、田中容疑者の脱退を『身勝手』と受け取るファンもいました」(音楽関係者)
自身の都合を優先した結果、KAT-TUNと袂を分かつこととなった田中容疑者。その後はバンド『INKT』を結成。一人のアーティストとして活動をスタートした。’15年8月には本誌に登場し、こう語っている。
「今は自分に嘘をついちゃいけないときだし、絶対に逃げたり甘えちゃいけないのかなと。人生の分岐点というか、ここでドロップアウトしたら、たぶん2度と這い上がれない気がするんです」
だが、’17年5月に田中容疑者は大麻を所持していたとして一度目の逮捕を経験することに。のちに不起訴処分となった彼は、当時ブログに「この後悔と申し訳ない気持ちは絶対に忘れません。一生心に刻んで生きていきます」とつづっていた。にもかかわらず、今年2月に覚醒剤取締法違反容疑で再び逮捕されている。
「一度目の逮捕でINKTは解散。さらに二度目の逮捕では、当初予定していたコンサートが中止に。結果、多くの“ファン離れ”も起きていましたね」(田中のファン)
離れていったのは、ファンだけではない。’16年3月に同じくKAT-TUNを脱退した田口淳之介(36)も今年3月、本誌の取材に対して「田中とはもう全然連絡とってないですね……」とコメント。田中容疑者との“絶縁状態”を報告していたのだ。
「近年の田中容疑者は『金が必要』と口癖のように言っていました。女性に貢いでもらうだけでなく、弟・彪さんのライブにゲストとして出演した際は、物販で自身と2ショット撮影できる権利を1万円で販売していたそうです。かつての仲間やファンも離れた結果、田中容疑者が関係を続けていたのは家族などのごくごく親しい人物だけ。次第に孤立を深めていくこととなりました」(前出・音楽関係者)
そして今回の逮捕。それも6月20日、2回目の逮捕の判決として名古屋地裁から懲役1年8ヵ月・執行猶予3年を言い渡されたばかりだった。罪を償った暁には、断ち切った絆たちを復活させることができるだろうか。