1月21日、新型コロナの新規感染者数が全国で4万9,856人を記録し、東京都では過去最多となる9,699人が報告された。高い感染力を持つとされているオミクロン株の急拡大は、朝の情報番組へも大きな打撃を与えているようだ。
20日放送の『ラヴィット!』(TBS系)では、レギュラー5組のうち4組が代打となった。本来であれば木曜レギュラーは、ニューヨークの嶋佐和也(35)、屋敷裕政(35)、NON STYLEの石田明(41)、モデルの横田真悠(22)、ギャル曽根(36)。しかし嶋佐と横田が感染し、嶋佐とコンビの屋敷は濃厚接触者に。この日はギャル曽根以外、ピンチヒッターの出演となった。
また21日放送の『めざましテレビ』(フジテレビ系)では、木曜パーソナリティを務めるHey! Say! JUMPの伊野尾慧(31)の感染が20日に発表された。そのことから伊野尾と接触したメインキャスターの三宅正治アナ(59)を含む7名は、大事をとって出演を見送る事態に。代打として『めざましどようび』に出演する佐野瑞樹アナ(50)、久慈暁子アナ(27)、高見侑里アナ(34)が急遽出演したのだった。
コロナ禍以降、テレビ局ではドラマ制作・放送の延期が余儀なくされるなど困難な状況が続いた。各局では感染対策マニュアルが作成されたが、徹底されているとは言い難いようだ。
本誌も、昨年7月末に感染した野々村真(57)の感染源が13人ものクラスター感染を起こしたABCテレビ制作のドラマだったことを報じている。
「ある局がドラマ制作にあたって昨年8月に作成したマニュアルは、一昨年のものと比べてページ数は倍以上になっていました。ですが、当時まん延していた空気感染を起こすとされていたデルタ株に対応した内容がなく、中身はほとんど更新されていないといっても過言ではありませんでした」(テレビ局関係者)
■アップデートされないノーマスク出演
ドラマ制作以上に感染対策の“ゆるみ”が見受けられるのは、バラエティや情報番組だ。
「『めざまし』も『ラヴィット!』もそうですが、まず、出演者がノーマスクでそれぞれの距離が近い。なかには大きい声でアクリル板を越えて話す人も見かけます。一時は普及したリモート出演も、最近ではめっきり減りました。
ただ、テレビ東京は緊急事態宣言下だった昨年1月、同局の『ワールドビジネスサテライト(WBS)』を含む3番組でキャスターらがマスクを着用。その後、宣言解除を受けてマスク着用は取りやめましたが、代わりに175センチほどの大きなアクリル版を導入したのです。
日本で最初に新型コロナの感染者が確認されてから、もう2年になります。テレ東のような対策をする局もありますが、バラエティや情報番組の感染対策がアップデートされないことに、首を傾げる視聴者も多いようです」(前出・テレビ局関係者)
多くの芸能人の感染が報告される一方で、未だに“ノーマスク出演”が続くテレビ界。ネット上では、その是非を問う声が相次いでいる。
《テレビを見てると、いまだにマスク無しでやっていて大丈夫なのかなと思う》
《そもそもニュースと天気・交通情報がわかればいいんだから、そんなに出演者いらないし芸能人も要らないだろうに。これを機会に見直せばいい》
《あれだけ感染力が高いと言われているのに変わらずマスクなしでやってるからいつかはこうなるよね。別にマスクしてテレビ出ててもなんとも思わないんだからマスクして出演させればいいのに》