東京・国技館で5月29日に行われた元関脇・安美錦(安治川親方)の引退相撲。断髪式には笑福亭鶴瓶(70)、「ザ・クロマニヨンズ」の甲本ヒロト(59)、柔道オリンピック金メダリストの野村忠宏(47)ら約350人が集まったが、相撲ファンが最も驚いたのが高須クリニックの高須克弥院長(77)の姿があったことだ。
たった3日前にがん再発を報告したばかりだった。
高須院長は自身のTwitterで《がん細胞リターンなう》とのつぶやきとともに「右膀胱側壁部膀胱癌」と記された診察結果の写真を投稿。15年からがん治療と再発を繰り返し、昨秋には“ほとんど消滅”と語っていた院長にとってつらい報告となってしまったが、この日は元気な姿を見せていたという。
「会場に入ったら目の前に高須先生がいて、自分の足でしっかりと歩いていたのでビックリしました。事実婚の西原理恵子さんと一緒に溜席の最前列に座り嬉しそうに相撲を観戦。志摩ノ海と照強の取り組みでは5本の懸賞旗を出していたため、場内アナウンスで“イエス!高須クリニック”が5回連続で読み上げられました。会場は大爆笑に包まれていましたね」(居合わせた観客)
大の相撲ファンとしても知られる高須院長は、現役時代の安美錦にも度々懸賞旗を出していたという。アキレス腱断裂など度重なるケガを乗り越えながら40歳まで現役を続け、歴代1位タイとなる関取在位117場所目という大記録を打ち立てた安美錦。
がんと闘い続ける高須院長もそんな“不屈の人気力士”に自らの姿を重ね合わせていたのかもしれない。