ハリコフ近郊に捨てられていたロシア軍のレーション(戦闘糧食)。前線にはレーションが行き渡っていないと見られている。(写真:ロイター/アフロ)
ウクライナの小さな街で、市民から受け取った食料を食べた2人のロシア兵が死亡し、28人が重症で病院に搬送されたとウクライナの情報当局が発表した。英INDEPENDENTなどが報じている。
ウクライナで2番目に大きな都市であるハルキウ(ハリコフ)から南東に130kmほど離れた街・イジュームで、ロシア陸軍第三自動車化狙撃師団に所属する兵士たちに対して、市民が小さなパイやピロシキを振る舞った直後に、兵士2人が死亡。さらに28人が重症となり、地元の病院に運ばれた。
30人を死傷させた食料には毒が入っていたとみられ、ウクライナの情報当局は「ウクライナ人はあらゆる手段で占領者に抵抗する」と声明を出している。現時点で、どのような毒物が使われたかはわかっていない。
Evening Standardによれば、同師団に所属している約500人のロシア兵が地元民にもらった酒を飲んだ結果、“原因不明の中毒症状”に襲われ、続々と病院に搬送されたケースも報告されているという。