(写真左:時事通信)
「百恵さん(63)も始球式の映像を見たそうで、『よかったよね』と喜んでいたそうですよ」(三浦家の知人)
8月25日に東京・神宮球場で行われたヤクルト-広島戦で始球式を務めた三浦友和(70)。その姿に「相変わらず素敵」「こんなかっこいい70代になりたい」と反響が集まっている。
「ヤクルトのオフィシャルスーツを手掛ける『洋服の青山』のイメージキャラクターを友和さんが務めているために、今回スーツ姿での始球式となりました。ノーバウンドで投球したこともそうですが、選手や審判らに丁寧に頭を下げる礼儀正しさや、70歳とは思えぬほど姿勢がよくビシッと決まったスーツ姿に、若い世代からもネット上で憧れの声が上がっています」(球団関係者)
30代半ばだった’87年から今に至るまで「洋服の青山」のCMに出演し続けている友和。
長きにわたる起用理由を「洋服の青山」を展開する青山商事の広報に聞くと、
「いつも変わらぬ紳士たるその人間力へのみなさまからの信頼は、絶大だと思っています。三浦さんご自身のご活躍やご年齢とともにその魅力は増すばかりで、35年間、三浦さんと一緒に歩んできたからこそ当社としても成功してきたと思っています」
と、その魅力にゾッコンの様子。
ある映像制作関係者は語る。
「80歳になってもかっこよくスーツを着こなすのが目標だと、友和さんが話していたそうです。“それまで生きてられるかなぁ”なんて冗談で笑っていたそうですが」
スーツを着こなす若々しさは、日ごろの努力のたまものでもある。
「昔から家庭では、妻の百恵さんが食生活の面で、友和さんの健康や体形管理を支えています。友和さん自身も、負担の大きな激しい運動こそしませんが、自宅で足腰や肩甲骨まわりのストレッチを欠かさずにされているそうです。仕事中も一見すると何もしていないようで、実は腹式呼吸を意識して腹筋を鍛えていらっしゃると聞きました」(前出・映像制作関係者)
友和は、9月9日公開の『グッバイ・クルエル・ワールド』を皮切りに、『線は、僕を描く』『ケイコ 目を澄ませて』と3作もの出演映画が年内に公開予定。70代に入っても俳優活動は精力的だ。そこには、ある人物の影響がーー。
「友和さんは、’14年に82歳で亡くなった宇津井健さんをお手本にしているんです。昔から憧れを口にしていましたが、年齢を重ねて、その思いは増しているようです。
宇津井さんも晩年まで背筋がピシッと伸びていらっしゃいましたし、偉ぶらず真面目で紳士的なところも友和さんと共通しています。宇津井さんは健康や体形維持にとても気を使っていて、太りやすいからと炭水化物は取らず、演技で白米を食べるシーンでは大根おろしで代用していたほど。現場にも鉄アレイを持ち込んで、撮影合間にもトレーニングで体を鍛えるなどストイックな方でした。
“80代になっても俳優として活躍した宇津井さんのように、年齢に応じて必要とされる俳優でいたい”というのが友和さんの願いです」(芸能関係者)
■「父親のように……」慕っていた百恵さん
そもそも宇津井さんは、夫婦ともに親交が深かった人物。
友和のデビュー作は宇津井さん主演のドラマ『シークレット部隊』(TBS系)であり、百恵さんも連続ドラマデビュー作で父娘役として共演。その後、百恵さんと友和が共演した『赤い』シリーズでも、宇津井さんが百恵さんの父親役を演じている。
「宇津井さんは役を演じるうえで『僕を父親のように思って』と百恵さんに伝え、ご自身も本当の娘に接するように百恵さんを大切にしたといいます。そんな宇津井さんを百恵さんは当時、“理想の男性”と慕っていたそうです。
友和さんと百恵さんの結婚式ではお2人たっての希望で宇津井さんが仲人を務めました。それ以来、互いに自宅を訪問し合う仲に。子供たちの誕生直後も宇津井さんに顔を見せに行くなど、かなり結びつきの強い間柄だったのです」
そう話す前出の芸能関係者は「百恵さんの妻としての在り方にも影響があったのでは」と続ける。
「宇津井さんは’06年に亡くなった前妻とは45年連れ添っており、『女房がカロリー計算してくれている』『女房の気配りがあるから役者生命を維持できる』とそのサポートにいつも感謝していました。百恵さんもその姿を知っていますから、同じように友和さんを献身的に支えているのだと思います」
かっこよすぎる70歳のスーツ姿の裏側には、“理想の夫”宇津井健さんから学んだ、百恵さん夫妻の“折り目正しい”生き方があったーー。