2月28日、第27回結核予防関係婦人団体中央講習会に出席された紀子さま /(C)JMPA
「世界から注目される場ですから、皇室のネガティブな報道が噴出する事態は避けたいのですが……」
ある宮内庁関係者は、こうため息交じりに話す。
3月13日、宮内庁が英チャールズ国王の戴冠式に、秋篠宮さまと紀子さまが参列される方向で準備すると発表した。5月6日(現地時間)の“晴れ舞台”が控えているとあって、紀子さまも心が弾むようなお気持ちでいらっしゃるようだが――。
「皇室の代表として堂々と祝意をお伝えになるために、紀子さまも張り切っているご様子が、最近のご公務からも伝わってきます。しかし3月になって、王室離脱や暴露本『スペア』の出版などで、王室メンバーと対立し、英国民の支持率が著しく下がったヘンリー王子とメーガン妃も、戴冠式に招待されることが明らかになりました。
ただでさえ眞子さんと小室圭さん夫妻は結婚に関する騒動のために、“第二のヘンリー&メーガン”などと英米を中心に盛んに報じられてきたのです。秋篠宮ご夫妻が出席することで、眞子さんの存在が再びクローズアップされて、ほかの“スキャンダル王族”とひとくくりにされかねないという懸念が高まっているのです」(前出・宮内庁関係者)
英国にとっても、戴冠式に“どの国から、誰が参列するか”は大きな関心事だという。世界各国の王室制度を研究する関東学院大学教授の君塚直隆さんはこう話す。
「国王の戴冠式は、英国にとって歴史的なお祝い事です。実は英国側も、トラブルになりそうな参列客ははじめから招きたくないのです。現に、ウクライナ侵攻を始めたロシアには招待状すら出さないとみられています」
暴露本を出版して以来、ヘンリー王子の好感度は調査のたびに低い結果が続いており、英国民も参列の実現には冷ややかな視線を注いでいるという。王子夫妻は出欠の意向を3月13日時点で表明していないが、英王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんはこう語る。
「戴冠式への招待だけではなく、ヘンリー王子とメーガン妃の子供たちが『王子』『王女』の称号を名乗ることを、英王室が認めたと報じられています。チャールズ国王の寛大すぎる対応に、不満を持つ国民が多く、すでに“国王に失望した”という声も上がっているのです」
日本でも秋篠宮ご夫妻が戴冠式へ参列すると報じられると、SNS上には批判の声が広がった。眞子さんの結婚騒動をきっかけに次々と表面化した秋篠宮家の問題は、英国民にとっても気になるニュースだったという。
■世界各国の“お騒がせ王族”とともに注目が?
「眞子さん夫妻の生活や仕事の近況、悠仁さまの“コンクール入選作文の無断引用問題”も詳細に伝えられたほど、英国民は秋篠宮家の状況に関心を寄せていました。戴冠式に参列した秋篠宮ご夫妻が、“あの眞子さんの両親”と報じられる可能性は高いと思います」(多賀さん)
ゴシップばかりが注目されるヘンリー王子夫妻が参列する方向となったことで、すでに戴冠式の歴史的な重みも薄れ、センセーショナルな面ばかりが報じられかねない状況となっている。世界のメディアにより“お騒がせ王族たち”がクローズアップされ、秋篠宮ご夫妻もその枠に入れられてしまう展開も現実味を帯びているのだ。
そして、戴冠式に招待されている王族の中には、すでに注目を集めてしまっている人物がいる。
「チャールズ国王の弟であるアンドルー王子の参列が認められたことも、英国民の間に反感を広げています。2014年に未成年買春と性的暴行疑惑が浮上して以来、アンドルー王子は王室から“追放”され、一時はヘンリー王子より好感度が低い状況でした」(在英ジャーナリスト)
また、“お騒がせ王族”は英国以外にも――。
「世界有数の産油国として、欧米が関係を重視するサウジアラビアのムハンマド皇太子も招待されると見込まれていますが、早くも反対する声が上がっています。ムハンマド皇太子は、エリザベス2世の国葬に招かれました。しかし、皇太子を批判したジャーナリストの暗殺事件への関与が疑われており、英国外からも招待に対する反発が強まり、サウジからは別の王族が参列したのです。
また欧米では、ノルウェー王室内の確執も注目を集めています。現国王のハーラル5世の長女であるマッタ=ルイーセ王女が、“霊媒師”を自称するアメリカ人のデュレク・ベレット氏との婚約を、王室や国民からの批判を振り切って強行したのです。ノルウェーからは国王や王女の弟にあたるホーコン王太子が参列するはずで、再びルイーセ王女の言動に注目が集まるとされています」(前出・在英ジャーナリスト)
戴冠式まで2カ月。ご自身に非がないにもかかわらず、“お騒がせ王族枠”入りの危機に瀕した紀子さまの悲哀は、いかばかりか――。