常磐道のスマートIC新設 候補に茨城県内2カ所/国交省 守谷SA、30年開通目標 土浦北-桜土浦も
国土交通省は8日、自動料金収受システム(ETC)専用のスマートインターチェンジ(IC)の新設候補地として交通量などを調査する「準備段階調査箇所」に、常磐自動車道の守谷サービスエリア(SA)=茨城県守谷市=と、土浦北-桜土浦IC間=同県土浦市=の県内2カ所を選んだ。
守谷のスマートICはSA直結型で、市が近接地に運動公園の新設を計画している。土浦のスマートICは、常磐道と県道土浦学園線の交差する付近での設置が見込まれ、開通すれば土浦、つくば両市の中心部へのアクセスが向上する。
今後、両市は国や県、高速道路会社と準備会などを立ち上げ、周辺整備やICの位置の検討に入る。
守谷市は、守谷SA近くで土地区画整理事業を、その隣接地にはヤクルト2軍施設を含む「市総合公園」(仮称)の整備をそれぞれ計画している。
スマートICについては本年度から本格的な検討を開始。球団移転の後押しだけでなく、企業誘致の促進や交通アクセス向上を期待している。2025年の同IC整備着工、30年開通を目指す。
松丸修久市長は「実現に向けた大きな一歩。早期の事業化に向け全力を挙げ取り組んでいく」とコメントした。
土浦市は、土浦北-桜土浦ICの中間地点に土浦スマートIC(仮称)を設置しようと、20年度から調査に着手。
市内を縦断する国道6号や国道125号の渋滞解消をはじめ、交流人口の増加、企業誘致の促進などを見込んでいる。同IC開通の目標時期は未定。
安藤真理子市長は「市の念願であるスマートIC設置の実現に向け大きく前進した」とコメントした。
【写真説明】スマートIC(資料写真)