30年越しで完了 国道354号、土浦バイパス4車線化/茨城、木田余跨線橋 土浦北ICへのアクセス強化
茨城県土浦市木田余の国道354号土浦バイパスの4車線化整備が30年越しで完了した。最後まで未完成だったJR常磐線をまたぐ木田余跨線橋(こせんきょう)部分約0.9キロ区間が25日午後、開通した。
県によると、同バイパスの同市若松町-同市手野町区間約5.3キロの4車線化整備は1991年に始まった。2011年2月に暫定2車線で供用開始され、付近の交通量は1日当たり2万5千台超となっている。
全事業費は約160億円で、このうち今回の開通区間の費用が約30億円。
完成により、市内の渋滞緩和や常磐自動車道土浦北インターチェンジ(IC)へのアクセス強化、物流の一層の効率化が期待されている。
この日、開通記念式典が現地で開かれ、安藤真理子市長や伊沢勝徳、八島功男両県議ら関係者約30人が出席。道路に水をかけ、交通安全を祈願した。
式典で県土浦土木事務所の大森満所長は「渋滞解消とともに、災害時の緊急ネットワーク確保に効果がある」と述べた。安藤市長は「市にとって待ちに待った開通で、地域活性化に大きく貢献する」と期待した。
【写真説明】国道354号土浦バイパスの4車線化開通を祝い、交通安全を祈願する式典出席者=土浦市木田余