お笑いコンビ「かまいたち」の濱家隆一が『ZIP!』(日本テレビ系)水曜日のパーソナリティを3月いっぱいで卒業することを発表した。
「売れすぎて、早朝の生放送に出演を続けるのが難しくなったということ。“勝ち組” としての卒業です」と語るのは芸能記者だ。
「もともとは、お笑い好きの一部の層にだけ支持されていましたが、『ZIP!』で幅広い視聴者に支持されるようになりました。長身に端正な顔立ちで、清潔感があり、料理が得意で愛妻家。メインの視聴者である主婦層に受けないわけがありません。
ただ、バラエティ、ラジオ、ネット配信を含めてレギュラー番組を16本も抱えているうえ、千鳥との新番組も始まります。早朝からの生放送は体にかかる負担も大きく、他の番組にも影響を及ぼすことも考えて卒業したのでしょう」
過去にも『ZIP!』を経てブレイクし、卒業していった歴代 “ファミリー” が複数いる。
「代表的なのは福原遥でしょうか。NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』(2022年度後期)出演が決まり、一気に国民的ヒロインへと駆け上がっています。
かつてNHKの子供向け料理番組『クッキングアイドル マイ!マイ!まいん!』に『まいんちゃん』として約4年間出演していました。そのときの彼女を応援していた子供たちは、現在、高校生から20代前半。彼らとその親世代からの支持は絶大でしたが、『ZIP!』に出演したことで、50代、60代などさらに上の世代からの知名度も上がりました」(前出・芸能記者)
一方、『ZIP!』卒業後、テレビで見ることが激減した “負け組” もいる。
「やっぱり吉田沙保里さんですね。2012年には国民栄誉賞を受賞するなど、アスリートとしての実績も知名度もあります。
しかし、視聴者から不要論が出るほど、番組とかみ合っていなかった。現在も積極的にテレビ局に営業をかけているようですが……。元女子レスリング選手といえば、浜口京子さんというタレント性抜群の方がいるので、仕事が少ない状況は続くでしょう。
それから、ものまね芸人のりんごちゃんも負け組ですね。オネエ系タレントは主婦層に受けるのですが、朝の爽やかな情報番組とはマッチしなかった。
そもそも、新型コロナの感染症対策などで、テレビ番組のスタジオに配置できるタレント数が絞られるなか、出演メンバーの “モノマネ枠” が減ってしまったという原因もあります」(スポーツ紙記者)
『ZIP!』を経て羽ばたけるかどうか。その後の明暗を分けるポイントは、“適応力” だという。
「朝の番組は、ニュース、スポーツ、エンタメ情報など、扱うテーマが幅広いです。そのときそのとき番組内で求められる役割を理解し、存在感を示す必要があります。まさにタレントとしてマルチな能力がフルで求められます。
そこで結果を残せれば、主婦層という大きな視聴者を獲得できるし、次の番組にも呼ばれやすくなる。演技しかできない女優・俳優さんや、ネタが面白いだけのお笑い芸人では務まらない。『ZIP!』は試金石であり、登竜門なのです」(同)
次の “門” をくぐるのは誰になるのだろうか。
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