元巨人の角盈男氏が「心より申し訳ない」とお詫び…宣伝部長務める長男の工務店"3億5000万円"夜逃げ
「息子の会社の件なので、俺は直接関係ないんだから。役員でもなんでもないんで」
「一晃氏の会社に、家の新築工事の着手金と中間金で、1800万円を払っています。来年1月に完成する予定が、まだ着工すらされていません」
「一晃氏も元プロ野球選手です。東海大相模高時代は、原辰徳氏以来となる1年生で四番を務め、3年時には主将としてセンバツに出場。その後、白鴎大学を中退し、ドミニカ共和国のサマーリーグに参加した際、エンゼルスにスカウトされ、2009年に3Aまで昇格しました」(スポーツ紙記者)
「今年2月に住宅展示場で出会った、アメリカの西海岸風の住宅にひと目惚れしました。営業担当者の名刺の裏には盈男さんの写真があり、『宣伝部長』と書かれていました。『うちは角さんの息子がやってる会社ですから安心ですよ』と言われ、私は盈男さんの現役時代を見ていた世代なので、『なら大丈夫だ』と思ってしまいました。商談では、ラベルに盈男さんの写真がプリントされた水を出され、サイン色紙もプレゼントされました」
「契約直後、まだ着工もしていないのに、一晃社長は『中間金を払ってほしい』と要求してきました。それも、当初より100万円高い950万円でした。業者に動いてもらうためだというので、渋々支払いました」
「営業担当者を問い詰めると、その場で一晃社長に電話したのですが、繋がらないのです。『社長は逃げたんじゃないの?』というやり取りをしたのが、11月18日の金曜でした。結局、翌週になっても社長はつかまらず、“夜逃げ”だとわかったのです」
「私が退職するまでの1年間は、4人の従業員の歩合給は支払われていませんでした。未払い賃金は、4人合計で700万円近くになります」
「T工務店の元従業員や取引先らで調べたところ、一晃社長には取引先、銀行、役所への未払いなどが33件、施主への戻し金の未払いや工事の未着工が5件あり、12月1日時点で約3億3千万円を滞納していました」(Bさん)
「『金策に奔走しております。ご容赦賜りますようお願い申し上げます』という“謝罪文”でしたが、連絡先も書かれておらず、時間を稼いでいるだけだと思います」(Bさん)
「(息子とは)連絡はつかないよ。先月は連絡取れたけど、『みんなに頑張って返済する』って言うから、今月は取ってないんだよ」(角氏)
「一晃氏は、民事上の支払い義務や返還義務を負うことは当然です。さらに、事業が破綻することが確実な状況で取引を継続したとすると、一晃氏は詐欺罪に問われる可能性があります。また、角氏がT工務店の広告塔として使われていたことは明らかです。破綻が確実な状況で、角氏が広告塔となることを容認していたならば、不法行為責任を負う可能性がありますし、詐欺罪の共犯となる可能性もあります」
「今般の内容を直近で知るに至って正直、心より動揺している次第であります。私は、対象会社の事業の運営には関与しておらず、株主、役員、社員でもありません。ただ、長男がおこなう事業ということもあり、少しでも営業の力になればと考え、宣伝部長と名刺に記載することを許諾したものでありますので、私の名前を見て信頼した皆様には、心より申し訳ないと考えております」
「私も親として、すでに多額の資金援助をしておりますが、今後どのような支援ができるのか見定めていきたいと考えております」(角氏)