能登地震 昨年5月の地震で傷ついた住宅街を襲った震度7「ヒビの入った自宅にとどめが」【現地ルポ】
「最初に、震度5強程度の強い揺れがあった2分後に、下から2回3回と大きな揺れに突き上げられ、立っていられない横揺れに襲われました。外では、地震の影響で電線が外れていました。本当に恐ろしかったです」
「正月だったので、孫などが遊びに来てくれて、親戚で集まっていたんです。一家団欒しているときに、聞いたこともない音が鳴り響いて全員で慌てて外へ避難しました。
「地元の消防団や商店連盟が20人ほど集まって、交通整理や物資の配給を担当しています。物資は十分な量は届いていないですね」(地元の消防団員)
「元旦の地震直後に避難したよ。一度自宅に戻ったんだけど、昨日も細かい揺れがずっと続いていて、怖くて寝られないからまた避難所に戻ってきたんだよ。地域一帯が断水していて、トイレも不便だよね。自分には身内がいないから、ひとりで自宅に戻るのは不安で仕方がないね」(60代男性)
「みんなで正月に家でテレビを観ていたらたくさん揺れて怖かった。いつも通っている小学校とは別の学校に避難したら、和倉温泉のお客さんたちも避難していて、一時は1400人いたと聞きました。1月1日は、お菓子を配られたから嬉しかったんだけど、人が多くて布団が足りないからずっと寒いのがつらかったです」
「学区の教員たちもみんな被災しました。私は2日から入ってきたのですが、もういっぱいいっぱいで……。自宅は帰られる状態ではないし、生徒たちのことも心配です。9日から3学期が始まる予定でしたが、いつから授業を始められのか、考えられる状況じゃありません」(教員)
「元旦は兵庫県で初詣に来ている方向けに、ポーク玉子のキッチンカーを出店していたのです。しかし、報道を見ていてもたってもいられず、3日の深夜3時に出発して、昼の12時にこちらに着きました。
「初めてボランティアの方が来てくれて本当に助かりました。給水車も来ず、途方に暮れているときに温かい食事を食べることができて幸せですよ。年が明けて美味しい食事でした」(地元住民)