6月5日に放送された『news zero』(日本テレビ系)で、キャスターの櫻井翔が重い腰を上げた。5月半ばから報じられていた、自身が所属するジャニーズ事務所前社長・ジャニー喜多川氏の性加害問題について、初めて言及したのだ。
この日は、性加害を告発した元ジャニーズJr.で俳優の橋田康らが、児童虐待防止法改正を求める署名を与野党に提出した。同番組でこのニュースが報じられると、櫻井は「この件について、自分の言葉でお伝えできればと思います」と口を開いた。
「今回の件ですが、私には2つの側面があると思います。1つはいま、問題の責任が問われている事務所に所属しているということ。もう1つは、自分は被害者側に見られうる立場に置かれているということです。
私にとって、2つのコメントをすることはむずかしいと考えていました。今もまだどの立場で、どうお話できるのかむずかしいのですが、お伝えしたいことの1つは、憶測で傷つく人たちがいるということです」
時折、涙をこらえる様子を見せながら、緊張した面持ちで語った櫻井。すでに事務所を出て新しい人生を歩んでいる人たちが多くいることに言及し、「発言すること自体がまた憶測を呼び、広げ、無関係な人々まで傷つけることにつながるのではないかと恐れています」と心境を語った。
事務所に対しては「話したくない人の口を無理やり開かせることなく、しっかりとプライバシーを保護したうえで、どのようなことが起こっていたのか調査してほしい」と呼びかけている。
藤島ジュリー景子社長が謝罪動画・コメントを発表したのは5月14日。報道番組・情報番組に携わるジャニーズタレントたち、なかでも翌15日放送の『news zero』にキャスターとして出演する櫻井の発言は、大いに注目された。
だが、櫻井はコメントせずフレームアウトし、メインキャスターの有働由美子が代わりにカメラの前に立った。これには「キャスター失格」と多くの批判が寄せられた。
その後、最年長である東山紀之がキャスターを務める『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系)で騒動を謝罪。「最年長である私が最初に口を開くべきだと思い、後輩たちには、極力、待ってもらいました」と釈明した。
再び櫻井の出方に注目が集まったが、翌週の『news zero』でも言及はなし。今回、藤島社長の謝罪報道からじつに4週めで発言する事態となった。
だが、発言内容に納得した人はそう多くなかったようだ。
「むずかしい立場に立たされている櫻井さんですが、発言もはっきりしない内容でした。ジャニー氏による性加害の有無については言及せず、過去に事務所に所属していた人たちへの “憶測” を控えるよう呼びかけていますが、声をあげた証言者たちに対する配慮はなにも触れていません。
世間では、櫻井さんの発言を称賛する声もありますが、『論点が違う』と指摘する声も続出しています」(芸能記者)
実際、SNSでは、苦言が続出している。
《「被害者の特定(憶測)」や「告発の強要」が、今問題になっていましたっけ?論点ぜんぜん違うと思う。ジャニーズの方々は、問題をはぐらかそうとしているように感じます。》
《論点が違いすぎ 起こったことの責任を取る 起こらないようにする その二つを目的に論じるべき プライバシー云々はその過程の手段》
《違う!憶測で被害者を探せ!と言って無い。 ジャニーズ事務所の子供への虐待について しっかり検証するべき!と言ってる。》
《事務所の責任は重大!!櫻井翔氏は、その事を強く言わなければならない(泣)別に、誰彼が被害者とかどうでも良い!!被害者が自分で決める事!!櫻井翔氏が知っていたのか、知らなかったのかは、言えるはず!!》
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