10月17日におこなわれる「SMILE-UP.」への社名変更。「ジャニーズ事務所」の名前は、あと数日で消滅することになるが、長らく受け継がれてきた “長男格” はどうなるのか――。
10月5日、ジャニーズ事務所は「弊社所属タレントに関する一部週刊誌記事について」と題して、声明を発表した。
元「SMAP」の木村拓哉が「ジャニーズ事務所」の名前を変更することに反対した、という文春報道が背景にあった。
《書かれている内容は全て事実無根です》と記事内容を全否定し、反対に《木村は後輩達の相談にも積極的に応じ、また、被害を受けた方々の心情に配慮して率先して社名変更を弊社に促す》立場だったと主張している。
さらに、東山紀之が社長、井ノ原快彦が副社長となり、新たに設立する予定のエージェント会社についても、木村は《エージェント契約も準備が出来次第締結する予定でいた》と説明している。
芸能記者は、この声明についてこう解説する。
「10月2日の会見で発表されたエージェント会社の設立ですが、ジャニーズ事務所に所属する主要タレントには、事前にその方針が説明されていました。しかし、タレントの多くからは『どうなるかわからない』といった声が多く聞かれていたんです。
そんななか、ジャニーズ事務所の声明で《締結する予定》と記したことで、木村さんがエージェント契約の “いちばん乗り” となり、その後も多くのタレントが引き続き契約を結んでいく印象を強める意味合いがあったように思えます。
9月7日の会見前にも、藤島ジュリー景子氏、東山さんらと “極秘会談” に参加していることも報じられており、ますます事務所の新出発でキーマンになることでしょう」
エージェント会社設立によって、「SMILE-UP.」は故・ジャニー喜多川氏の性加害問題の被害者補償に専念。希望者はエージェント会社の “所属タレント” となることもできるが、木村のような主要タレントは、個人やグループごとに事務所を設立し、エージェント会社と個別契約を結ぶことになるという。
「業界内では、木村さんが20年前に設立していた個人事務所に注目が集まっているんです。こうした下地があったので、エージェント契約に移行するのも、すんなりと決められたのかもしれません。妻の工藤静香さんも、所属は個人事務所で、木村さんの事務所と工藤さんの事務所はまったく同じ住所に本店を置いているんです」(芸能事務所関係者)
しかし、夫婦といえど、互いに相手の会社の役員などには就任しておらず、一定の距離を取ってきている。
「それは、ジャニーズ事務所に “夫婦共演NG” の暗黙の了解があったからです。東山さんと木村佳乃さん、井ノ原さんと瀬戸朝香さんのどちらも共演がきっかけで結婚しましたが、結婚後はいっさい共演していません。
もちろん、木村さんと工藤さんも同じで、芸能一家の “木村家” を分断してきたのが、ジャニーズ事務所の夫婦共演NGでした。しかし、エージェント契約となれば、これまでの縛りは通用しません。
工藤さんの個人事務所は、すでにしっかりと機能していますし、工藤さんのみならず、Cocomiさん、Koki, さんという娘2人を芸能界に導き、育て上げたように、工藤さんのプロデューサーぶりも目立っています。そこに木村さんが合体するというのも、現実味が出てきています」(前出・芸能事務所関係者)
工藤とCocomiが2022年大晦日『NHK紅白歌合戦』で共演したように、木村が家族と共演すれば、それは大きな話題になることは間違いない。
「木村さんの夫婦共演は、これまで何度か解禁の噂がありました。しかし、オファーはあるものの、ことごとくジャニーズ事務所側が断ってきたと聞いています。
工藤さんもそうですが、モデル、俳優業とかぶる部分も多いKoki, さんとの共演という “特大のカード” になります。ジャニーズ事務所から独り立ちすることになれば、木村さんとしても大きな話題を作りたいはずです」(前出・芸能記者)
こうした改革もジャニーズ事務所で進んでいくのだろうか。
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