9月27日に予定されている、安倍晋三元首相の国葬。残りあと9日となったが、9月16日の自民党・二階俊博元幹事長の“暴言”により、新たな流れが起き始めている。
9月16日のCS番組の収録で、二階氏は「長年、務めた総理が亡くなったのだから、黙って手を合わせて見送ってあげたらいい。こんなときに議論すべきじゃない」「終わったら反対していた人たちも、必ずよかったと思うはず。日本人ならね」などと発言。
立憲民主党の執行部が欠席の意向を示したことに関しては「欠席しようがしまいが、国葬に関係ない。世の中に、あんまり賢くないな、ということを印象づけるだけだ。欠席する人は後々、長く反省するだろう。選挙で取り戻すのは大変だ」と、威圧的な態度を見せた。
だが、この発言が多くの国民の共感を得る……ということにはならなかったようだ。発言後、SNSでは二階氏を批判する声が続出。さらには、国葬議論について「どちらでもいい」という態度を示していた人たちが、発言を機に、二階氏に対する怒りを露わにしているのだ。
《国葬はどっちでもいいが、それに際して二階みたいな国会議員がいる事を大いに懸念している》
《国葬は元々やってもやらなくてもどっちでもいいと思っていたが、二階の言動を見ているとふざけんなという気持ちしか湧いてこない》
《国葬反対、賛成どっちでもいいけど二階は早く政界から降りろ》
「8月の講演でも『国葬やらなかったらバカ』『自民党はビクともしない』などの発言が炎上したように、二階氏は一貫して強気な姿勢です。細かい炎上など知ったことではない、ということなんでしょうが、ものを言えば言うほど、国民を見下すようなスタンスが際立ってしまっています。そして、それを隠しもしないのはいかがなものか。
結果的に悪目立ちしており、国葬中立派からさえも批判される始末です。共同通信の最新世論調査では、国葬反対派がついに60%を占める事態になっているというのに、そうした世間の風向きもお構いなし。もちろん、岸田文雄内閣の支持率にも影響する話です。国葬に関しては、“二階節”は封印したほうが無難では」(政治部記者)
火に油を注ぎ続ける二階氏。このままでは、どう転んでも「黙って手を合わせて見送る」国葬とはならなそうだ。
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