大手回転寿司チェーン「くら寿司 名古屋栄店」で、レーン上に流れる寿司を手でつかみ、醤油差しをじかに口につける様子を撮影、SNSに投稿して威力業務妨害罪で起訴された吉野凌雅(りょうが)被告。6月16日、15歳(当時)の少女を誘拐したとして、4月18日付で営利誘拐の罪で追起訴されていたことが報じられた。
「2023年になって相次いだ“迷惑動画投稿”のなかでも、吉野被告は初の逮捕者として注目を集めました。保釈された吉野被告は、『まじめな環境に身を置いて、二度としない』と、反省を口にしていましたが、少女に『名古屋なら、援助交際で稼いで生活できる』と言い、自身の支配下に置いたとされます」(週刊誌記者)
吉野被告が「1年以上10年以下の懲役」の刑事罰を科される重い罪で起訴されたことに、SNSでは批判や驚きの声が上がっている。
《なんだそのでかすぎる余罪……》
《くら寿司での迷惑動画が拡散されなければ、この件が公になることがなかったのかも・・・と思うと怖い。》
吉野被告は、少年少女のたまり場となっている、新宿「トー横」や名古屋「ドン横」、大阪「グリ下」を行き来していたという。本誌は2022年7月ごろ、トー横で吉野被告と知り合ったという少年に、吉野被告の人となりを取材している。
「『トー横の王』と呼ばれた、ハウルさんの名前を聞きつけて歌舞伎町に来た、よくいるトー横キッズのひとりで、正直、存在感はぜんぜんありませんでした。よく『ヒモになりたい』と話していましたね。『複数の女の子とつき合って、援助交際をしてもらい、そのカネで暮らすのが夢だ』と。
実際、よくトー横の女の子に声をかけていましたが、彼は界隈では下っ端。すぐに見限られて、仲よくなっても長続きしませんでしたね。暮らしは貧相で、100~200円程度を女性にねだり、ひとりあたり1泊1000円ほどで、ビジネスホテルをシェアして暮らしていました」
ねじ曲がった“夢”を本当に実行していた吉野被告。くら寿司は6月15日、中国に初進出したことで話題を集めたが、今回のような形で、再び事件が注目されるのは不本意に違いない。
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