「女性には手を上げない」埼玉・郵便局立てこもり事件“モテ男”86歳元暴力団員の想定外素顔
「最初にドーンという音が鳴った。発砲音じゃなくて、火事が起きたのかと思ったよ」(戸田中央病院関係者)
「鈴木容疑者は、指定暴力団に所属していましたが、20年以上前に破門されています」(社会部記者)
「うちの店には鈴木さんの奥さんが、2008年ごろ家電を買いに来ていましたよ」
「常雄さんは酒癖が悪く、怒るとテレビを投げつけるらしいんですよ。2009年なんて、奥さんが4月、6月、7月、12月と計4回もテレビを買い替えに来ました。奥さんいわく『私を殴れないからテレビに八つ当たりしちゃう』らしく、あんな優しい女性がなんであの人と一緒にいるのかと思いました。奥さんは当時、40歳前後で、常雄さんとは30歳以上離れていました。2011年に、奥さんが7台めのテレビを買い替えに来て以降、見かけなくなった。おそらく別れたんでしょう。2022年2月、常雄さんから修理の依頼が来て、まだ生きていたんだと思ったよ」(同前)
「鈴木さんは週に2、3回、昔からの顔馴染みと、神奈川県や千葉県に釣りに行くと言っていました。釣りに行った後、愛人の家に泊まることがちらほらあったそうです。愛人は一人とは限らないよね。若いころは地方を転々としながら暮らしていたそうで、今でも当時気に入っていた旅館に足を運んでいるみたいです」
「鈴木さんが来店するときは、必ず1.5リットルのペットボトルの飲み物を理容師の人数分、差し入れてくれました。ほかにも釣った魚は食べずに人にあげていましたね。自分はあまり気にならなかったけど、眉にタトゥーが入っていて、どんなに暑い日でも長袖を着ていた。見た目は確かに怖いけど、自分にとっては優しいお客さんでしたよ」(同前)
「私は2005年からの付き合いです。最初はテレビを買ってくれて、仲よくなるにつれて、洗濯機やDVDプレイヤーも買ってくれた。演歌が好きでしたね。会計はいつも現金で一括払い。金額に端数が出ると、上乗せしてくれて釣りはいらないよって。普通、仲よくなったら値切ろうとする人が多いのに、親分肌で優しい人ですよ」
「鈴木さんは月初めにきちんと家賃を払ってくれていました。10月分の家賃を滞納していたのですが、こんなことは、20年以上住んでいて初めて。11月6日の昼に払いますと言っていたのですが……。報道ではキレやすいとか、怖いといった近所の話がありましたが、30代の自分に敬語で話してくれていましたし、丁寧な人という印象です」
「ちょうど事件の前日に、立ち退きの話を伝えに行きました。退去の話について聞くと、『役所の人は来るのかな?』と返事をするだけで、特に変わった様子はなかったです。まさかその翌日に、あんな事件が起きるなんて……」(同前)
「男ってものはなぁ、引き際が肝心よ」