70歳になる石田純一が語る"終活"前妻・千明さんと姉を孤独死で失い「生きてること自体が奇跡なんだな」
「この年になると、毎日が常に終活なんです(笑)。『人間いつ死ぬかわからない』と、松原さんや、姉の葬儀のときにも感じました。いつ死んでも、悔いがないようにと思って生きています」
「(松原との長女)すみれから『ママが亡くなりました』と連絡があり、『え、亡くなった? 嘘でしょ……』と返すのが精一杯でした。まったく想定していなかったので、ちょっと理解が追いつかないというか。松原さんのお父さんである原健策さんも、96歳まで長生きされたし、ご長寿の家庭なんですよ。僕より先に亡くなるとは思っていなかったんです」
「松原さんは人生をともにしてきた人なので、喪失感が半端なかったんです。体や心の不調があったことを、僕には見せなかったけれど、仮に知っていたとしたら何ができたんだろうって考えました。生きているうちに、感謝の言葉とか、伝えらえることはちゃんと伝えないといけないなって。
「きっと恨んでるんだろうね。父さんが君と母さんを置いて家を出たこと。本当にすまなかった。謝って許してもらえるとも思ってはいない。(中略)最後にもう一つ自分勝手を言わせてくれ。生まれ変わったらまた、母さんや君と一緒に暮らしたい。」
「警察官の立会いのもと、僕が姉であることを確認しました。その一週間前に姉から『自宅のクーラーが故障した』と連絡があり、家に未使用の新品のクーラーがあったから届けに行ったばかりだったんですよ。
「当たり前のことなんかないし、生きてること自体が奇跡なんだなって改めて思いました。だけど、僕には壱成やすみれのほか、(現在の妻である東尾)理子とのあいだに11歳の長男、7歳の長女、5歳の次女がいます。もちろん、子供は親の所有物じゃないし、独立した魂、独立した人生があるんだけど、僕は孤独ではありません。子供たちが僕より先に死ぬことだけは、それだけは……本当にやめてねって思いますけどね」
「これまで、映画やテレビドラマにたくさん出演させてもらったけど、2024年は、初めて監督として、映画を撮ります。制作費やキャストのスケジュールの都合で、ずっと実現できずにいたんだけど、まわりの大切な人たちが次々に亡くなったこともあり、“70歳の手習い”じゃないですが、来年は必ず撮ろうと固く決意しています」
「『ジュンチャン』をしっかり続けていきたい。そして、さらに全国展開でドカンとやりたいことがあるんです。内容はまだ詳しくは言えませんが、“サプリ的なもの”ですね。僕はいい車に乗って、人生うまいことやって来たように見られがちなんですが、テレビドラマにワンクール出演してまるまるギャラが払われないこともありました。コロナ禍では、収入が10分の1になってしまったこともありました。人生の半分ぐらいは、お金にまったく縁がなかったんですね。子供たちもまだ小さいしお金がないのも大変なので、ビジネスで人生最後の勝負をしたいとおもっています」
「3つめは、70歳にしてプロゴルファーを目指し、タイでプロテストを受けようと思っています。明治時代の思想家・岡倉天心は、『変化こそ唯一の永遠である』という言葉を遺しています。愛情も変わるし、親子関係も夫婦も恋人同士の関係も変わっていく。自分の意志とは無関係に、否が応でもまわりの環境は変化し続けていきます。それに合わせて常に自分をアップデートしていかないと、今の状態を維持することも難しくなると思います。アップデートした70代の石田純一に期待してください」