9月18日、中国外務省は、ドイツのベーアボック外相が訪米した際、習近平国家主席を「独裁者」と呼んだことに対して、「きわめてばかげた」内容で「公然たる政治的挑発」だと反発した。
ベーアボック氏は14日、FOXニュースのインタビューで、ロシアのウクライナ侵攻について尋ねられた際、「もしプーチン大統領がこの戦争に勝てば、中国の習主席のような世界のほかの独裁者がどんなシグナルを受け取ることになるだろうか。だからこそ、ウクライナはこの戦争に勝たなければならない」と述べていた。
この発言に対し、中国外務省の毛寧報道官は、18日の定例会見で、「強い不満を覚える」と述べ、「外交ルートを通じてドイツ側に厳粛な抗議をおこなった」と明らかにした。その上で、「(発言は)きわめてばかげており、中国の政治的尊厳の著しい侵害であり、公然たる政治的挑発だ」と非難した。
緑の党に所属するベーアボック氏は、人権を強調する姿勢を示すなど、中国に批判的な姿勢で知られている。
「6月20日には、バイデン米大統領が、カリフォルニア州で習主席を『独裁者』と表現。毛寧報道官は、21日の定例会見で『中国の政治的な威厳を深刻に損なうもので、公の場での政治的挑発に等しい』と非難。強い不満と断固たる反対を表明しています」(政治担当記者)
ドイツのベーアボック外相が習主席を「独裁者」と呼んだことに、SNSでは賛同する声が多く上がっている。
《どう見ても独裁者でしょ習近平は。ドイツの外相は本当のことを言っただけ》
《ドイツの明確な姿勢に賛成》
《日本の上川新外務大臣は同じ事を言えるか?どうせ短期なんだからプーチン、金正恩と同類だ位言ったらいい》
《岸田くんもこれくらい思い切りが良い発言をすれば良いと思うよ》
上川陽子外相は、19日から始まるニューヨークでの国連総会が外交デビューとなる。岸田文雄首相も出席し、一般討論演説に臨む予定だ。日本の水産物輸入を全面停止するなど横暴な中国に対し、毅然とした態度を取ることができるだろうか。
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