世の中の「気になる話」に、体を張って挑戦するドキュメントバラエティ『それって!?実際どうなの課』(日本テレビ系)で、さまざまな世界の達人が長年かけて磨いてきた技の数々を、たったの1日で習得してきたことから、「ワイルド・スピード森川」の異名を持つ、女優の森川葵(28)。
2023年4月25日に放送された同番組の特番では、カップの中でサイコロを一瞬にして積み上げる「ダイス・スタッキング」、アーチェリーのトリックショット2種で、芸能人の歴代最高記録を3つも更新。歴史に名を刻んだのは記憶に新しいところだ。
そんな森川葵の歴史に、またしても新たな記録が刻まれた。11月19日まで韓国でおこなわれた「スポーツスタッキング」のアジア大会に挑み、金・銀・銅のメダルを獲得する快挙を成し遂げたのだ。
「スポーツスタッキング」とは、12個のプラスチック製のカップを、決められた形に積み上げたり崩したりする時間の早さを競うスポーツで、森川は同番組で過去に1度挑戦している。
3つずつ分けて置かれた合計9個のカップを積み上げて元に戻すまでのタイムを競う種目3-3-3スタックと、中央のカップが6個に増える3-6-3スタックで、当時の女性部門の日本記録を上回る記録を出したのだ。
しかし、それも1年近く前の話。ブランクを挟んでの再挑戦がいきなりアジア大会となったわけだが、そもそも「スポーツスタッキング」のアジア大会とはどんな大会なのか? 日本代表の監督として大会に同行した「日本スポーツスタッキング協会」理事長の澤田康徳氏に話を聞いた。
「スポーツスタッキングは、世界54カ国で親しまれているアメリカ発祥のスポーツなんですが、年に1回、世界大会が、同じく年に1回、アジア大会がおこなわれています。
今年のアジア大会の開催国は韓国で、世界各国から総勢350名近くが参加しました。日本からは森川さん含め16名が参加しまして、森川さんは女性の大人部門でメダルを取ったという形になります」
国外の大会に初参加で、メダルを3つ獲得するというのは、どのくらいすごいことなのだろうか?
「大会初参加でも、国内での練習や大会出場を重ねていき、この競技や環境に慣れたうえで獲得しました、という人はいます。
ただ、森川さんほどの短期間の練習でメダルまで獲得するのは、異例中の異例です。しかも、金メダルは普通に考えたらあり得ない。前代未聞ですし、まぎれもなく快挙です。
もちろん番組の企画との兼ね合いもあったとはいえ、森川さん自身は、番組がなくても参加するくらいの気持ちを持ってくださっていて。
特に今回は、相手がいる大会ということと、日の丸を背負うという部分で、ただタレントさんが大会に出て『楽しかったですね』では終わらせたくない、という気持ちで臨まれていました」(澤田氏)
結果的に森川は、
3-6-3タイムリレー25プラス部門(団体)/金
ダブルス25プラス部門(ペア)/銀
3-6-3マスターズ1女性部門(個人)/銅
と、3つの部門でメダル獲得という快挙を達成した。澤田氏が、改めて森川のすごさを語る。
「『スポーツスタッキング』はアマチュアスポーツなので、いろんな楽しみ方があるのですが、1/1000秒を競うということに関してはセンスが問われてくるので、そういう意味では、森川さんはセンスの塊。
ふだんは素敵な綺麗な女性ですが、競技者として見た場合、すべての面において『化け物』ですね。コーチのアドバイスに的確に反応して、次やるときにはタイムが早くなっている。これは、かなりのセンスがないと、できないことなので。
そして、彼女はメンタルの強さも化け物です。トップ選手でも大舞台では失敗するものなんですけど、森川さんは失敗が少ないんですよね。
この限られた短期間で、すごい人数の応援と、番組のプレッシャー…それらを受けての今回のメダルなので。本当に素晴らしい。今回は『スポーツスタッキング』でしたけど、彼女なら、違う競技で大会に出たとしてもメダルを取るんじゃないかと思いますね」
これまで、数々の達人に舌を巻かせ、過去の放送では、その決してあきらめずひたむきに挑戦する姿勢で達人を感極まらせたこともあった森川。
彼女が挑んだ「スポーツスタッキング」アジア大会出場までの軌跡とメダル獲得の模様は、11月28日午後7時から放送される『それって!?実際どうなの課』2時間SPで明かされる。
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