2月20日、NHKの朝の情報番組『あさイチ』で、生田斗真と多部未華子が夫婦役を演じ、「家族ががんを告知されたらどうする?」をテーマに、2023年に放送されたドラマ『幸運な人』の再編集版の最終話がオンエアされた。
ドラマの結末にゲスト陣も涙するなか、司会を務める鈴木奈穂子アナが、視聴者からのメッセージを紹介するも、読み上げている途中で涙声に。一緒に司会を務める博多華丸・大吉の博多大吉が「読みましょうか」と助け舟を出し、これに鈴木アナが「お願いします」と後を託した。
この一連のやりとりが、視聴者の反響を呼んだようだ。放送終了後、番組の公式Instagramが更新され、《鈴木アナが涙で読めなくなり、代わりに大吉さんが読み上げてくださったメールです》と、がんで家族を亡くした経験を持つ視聴者からのメッセージを公開。《たくさんのメールをお寄せいただき、ありがとうございました》の感謝の言葉とともに、ゲストで出演していたお笑い芸人のあばれる君、料理研究家の和田明日香さん、鈴木アナの笑顔の3ショットが添えられた。
この投稿に
《鈴木アナは本当に感情が素直に出るアナウンサーだなと思います。今のアナウンサーは、あまり感情を表に出さない方もいらっしゃいますが、こういうアナウンサーもいてもいいです。》
《鈴木アナってホント素敵な人 大好き ずっとあさイチの司会でいて欲しい》
《同じような状況の方のメールを、鈴木アナが涙して下さって、私も号泣してしまいました。》
と、共感を呼ぶ声が多数、寄せられ、
《咄嗟に「代わりに読みましょうか?!」と申し出てくださった大吉さんの優しさも染みました》
《こういう時って、その人の人柄が出ますね。》
など、大吉の対応にも称賛のコメントが集まった。
「2004年にNHKに入局した鈴木アナは、高松局、松山局を経て東京アナウンス室勤務となり、『NHKニュースおはよう日本』『ニュースウオッチ9』『NHKニュース7』のキャスターを務めるなど、報道畑を歩いてきました。
2012年にTBSの社員と結婚、2019年3月末に産休に入り、5月に第1子となる女児を出産。2021年3月末、産休、育休から約2年ぶりに『あさイチ』で復帰しました」(芸能記者)
本誌は2019年5月16日、出産の2日前に、家族とともに外食に向かう鈴木アナの姿を目撃している。家族が鈴木アナをいたわりながら、ゆっくりと歩く様子がうかがえた。
出産直後から、人気者の鈴木アナには復帰待望論が出ていた。NHK関係者が語る。
「『あさイチ』での復帰当初は、生活情報番組にどこまでなじめるか、不安を感じる関係者もいたようです。しかし、番組中、専門家が説明しているときに『これは私にはできないな~』と言ってみたり、既婚者、母親としての立場からもコメントしたりと、主婦層からの高い支持を受けています。
この日、読んだメッセージは、子どもを遺してがんで亡くなった夫への想いをつづった女性からのものでした。同じ子を持つ親、妻として、家族を思って感極まる部分もあったのでしょう」
感情をあらわにするのはアナウンサーとしていかがなものか、という議論は以前からある。しかし、今回の涙は、多くの視聴者の心を揺さぶったようだ。
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