Twitterで急増する「凍結脅迫」…狙われた有名ソープ嬢が語る悪質ぶり「被害は数百万円にも」
「発端は、とある風俗系の有名ツイッタラー・A氏のツイートでした。私の知人であるB氏について、『売春あっせんや風俗関係従事者への脅迫に協力して利益を得ている』とつぶやいていたのです。これに対して、私が『その証拠はあるのですか』と反論したことで、私やB氏の知人・友人に“攻撃”がきました。そして、私のTwitterアカウントが凍結されてしまい、何も発信できない状態に陥ってしまったのです。
「ロックさせたアカウントに連絡し、金銭要求する手口です。アカウントを人質にして身代金を要求するわけです。要求額が1万円から2万程度と少額なこともあって、なかなか被害実態が見えてきませんでした」とは、ITジャーナリストの井上トシユキ氏。
「ハッカーのような技術があるわけではありません。何らかの虚偽報告をTwitter社に通報するだけです。恐らく、売買などで大量のアカウントを保有していて、そこから一斉に虚偽の通報をしたのでしょう。Twitter社は偽物販売などの著作権侵害の通報があるアカウントについては、AIがそれを一時凍結して、その後、調査に入ります。その一時凍結の間に脅迫行為をするわけです。
「当時、予約のツールとしてTwitterを使っていた私にとって、まず翌月分の予約獲得がまったくできなくなりました。私の場合、出勤日も一日4枠しかないので、前月予約で完売になるんです。それだけでも被害額は数百万円にもなります」
「これまで、自分のことだけではなく、ソープランドに興味を持ってくださる方への情報発信をしていました。Twitter社からペナルティーを受けたということは、私だけでなく業界全体の信用にも関わることなのです」
「Twitter社では凍結屋の存在について認識しているようで、虚偽通報があったアカウントの洗い出しをしているようです。似たような行為があったアカウントは順次、凍結させているようで、この場合、ほぼ永久凍結処分になり、新たに取得したアカウントでもIPアドレスなどから同一性が認められれば、即座に凍結させると広報しています。つまり、“Twitterからの永久追放”という処分が下されるわけです」(前出・井上氏)