まだまだ尾を引きそうな故・ジャニー喜多川氏による性加害問題。被害者の存在を認めて謝罪した事務所の記者会見を経ても、なお多くのタレントが腫れ物に触るようなコメントに終始するなか、“関西のご意見番”上沼恵美子が、このテーマに痛烈に斬り込んだ。
9月10日放送の情報バラエティ番組「上沼・高田のクギズケ!」(読売テレビ)に出演した上沼は、「性加害をタレントは知っていた?」という問いに対して、
「みんな知ってた。私は昭和の中頃ぐらいから芸能人やってますやん。一応ね、大阪でお笑いで片隅のほうでやってる人間ですが、知ってたの。ジャニーズ事務所のこの話は。性加害は。知ってたもん」
とキッパリ。
だが、上沼から「知ってましたよね?」と話を振られた高田純次は、「俺はね、アングラから来たから、そういうところはなかなか…」と“逃げ”のリアクション。上沼は「髙田さんに聞いた私がダメでした」と、おちゃらけて返したが、上沼の舌鋒は止まらない。
芸能活動を引退して新社長になると発表された東山紀之について、「社長なんかなる必要ないと思うのよ。社長はその専門の方おるわよ。(中略)東山さんって『必殺(仕事人)』もやるから、いろんなモンをやっつけてくれるような気はしますよ。あれは役やからね」と持論を展開。
さらには、
「7歳、8歳の子がわけわからんときにそういう目に遭ったら、どんなトラウマを持って一生台無しにしてしまうかというようなことを、このジャニー喜多川っていうのはやってしもたんですよ。最後の最後までこんないらんこと残して。
で、姪っ子か甥っ子か知らんけど、景子さんですか。この方ももう全部知ってはったと思うけど言えなかった。言わなくって、このまま来たわけやから何十年って。これでいけるもんやと思ったけど、世の中が許してくれなかったってことでしょ」
と、社長を辞任した藤島ジュリー景子氏の名前も出して鋭く突っ込んだ。
ところが――。
「もっとジャニー喜多川さんを叩いてもよかったと思うのよ、あの(会見の)席で」と言いながら、上沼がピコピコハンマーをテーブルに叩きつけても、この日ゲストとして出演していた月亭方正や村上佳菜子、前園真聖、ナジャ・グランディーバらは、一様にだんまり。硬い表情を変えず、せいぜい乾いた笑顔を浮かべるばかりで、上沼の“熱弁”に大きな反応を示さない。
これには上沼も「なんか、みんな他人事やなー」と呆れたように苦笑しながら返すのが精一杯だった。
この光景に、X(旧Twitter)ではこんな声が――。
《出演者みんなが あ…そのへんにしとかないと… みたいな顔してるwww》
《高田純次が口挟めなくてワロタw》
《前園さんの存在感の消し方、、お上手です》
ゲストたちが、いまだにジャニーズ事務所への“忖度”をやめないようにしか見えないなか、上沼は最後まで強い口調でジャニー喜多川氏への批判を続けた。
「恥晒しやねん。日本の芸能界の恥晒しになったと思いますね。最低の、下の下の下のオッサンやねん」
「死んでる場合ちゃうねん。生き返って謝れ!」
ジャニーズ事務所が問題を認めてもなお、事なかれ主義に終始するタレントたちの態度にこそ、この性加害問題が長年放置されてきた闇がある――。
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