伊藤沙莉「バイト中に失踪した」ぽんこつ女優が朝ドラヒロインへ!極貧時代と志村けんさんの大抜擢
「芸能生活20周年に素敵なお仕事をやらせていただけて本当に嬉しい」
「有村架純さん主演の『ひよっこ』以来、2度めの朝ドラ出演です。今作のモデルは、戦前に誕生した日本初の女性弁護士・三淵嘉子さん。熱心に女性の弁護活動をおこなった後に、初の女性裁判官にもなった偉人です」(芸能記者)
「千葉県千葉市生まれで、3人兄弟の末っ子です。父親は会社経営者でしたが、大酒飲みで借金まみれ。トラブルを抱えて会社は倒産しました。その後、両親は離婚し、子供たちは知人の家にバラバラに預けられ、母親は軽トラで寝起きするという生活を送っていたそうです」(芸能関係者)
「いつも金銭的に苦しく、母親は朝から牛乳配達や塗装の仕事で家にいなかったそうです。それでも伊藤さんのレッスン料を捻出し、芸能活動を支えていました」(前出・芸能関係者)
「中学生のとき、今年の新入生に“女優がいる”と話題になりました。ドラマではいじめっ子役だったので、身構えていたら、めっちゃ素直で、いい子でしたよ」(地元住民)
「コロナ禍の前は、頻繁に家族で来てくれていました。6年ほど前、たまたまうちの子供と一緒に写真を撮ってもらいましたが、嫌な顔ひとつしない。いつもニコニコしていて、家族仲もよさそうです」
「演技の仕事以外はまるでダメ。高校生になってアルバイトを始めたら、どれもすぐクビになりました。コンビニでレジ打ち中に寝始めたり、居酒屋のバイトではビラ配り中に失踪したり……。学業でも、テストで0点は当たり前。まれに見る“ぽんこつ”なんですよ」(前出・芸能関係者)
「2018年のお正月に『志村けん in探偵佐平 60歳』というコメディドラマがNHKで放送されました。局内で長年、温められてきた番組で、志村さん本人も企画段階から関わる大がかりなものでした。ストーリーは、志村さん演じる経理一筋の冴えない警察職員が定年を迎え、憧れの探偵事務所を開設。しかし、刑事経験ゼロの主人公に代わって、事務担当のバイトの女の子が機転を利かせ、難事件を解決していく……というものです。
“虎に翼”を授けたのは志村さんだったというわけだ。
「個性的な女優さんですが、どんな役柄を演じても、ナチュラルで現実味があるところが魅力です。イチ押し作品は、2021年公開の映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』。ヒロイン役の伊藤さんは、誰もが感情移入できる演技をしていて素晴らしいですよ。業界内での評価が先行している印象ですが、伊藤さんには朝ドラを機に、国民的人気を得て、ぜひ日本映画界を牽引してほしいですね」