「白い錠剤で意識失い」「撮影直前まで暴行」元人気女優が告白「若い私を待ち受けていた悪しき芸能界」
「最終的に監禁されて、レイプされて、暴力振るわれて……」
「若林さんは、1984年に映画『生徒諸君!』でデビュー、1988年には『新まんがなるほど物語』(TBS系)のお姉さん役として出演、1991年からはホームドラマシリーズ『天までとどけ』(TBS系)の長女役で一躍、人気になりました。2009年に芸能界を引退した若林さんですが、2023年9月に、Xのアカウントを開設。性被害の“告発”は、2024年1月にネット上で話題になり、複数のメディアが取り上げる事態となりました」(芸能記者)
「こんな格好ですみませんね」
「でも、私はこの病気が原因で引退したわけではありません。芸能生活のなかで、多くの性被害を受けたことで発症した複雑性PTSDが理由です」(若林さん・以下同)
「そもそも、私の家庭環境はあまりいいものではありませんでした。父は外面はいいのに、家ではいつも母を怒鳴り、ものを投げつけ、奴隷のように扱っていました。後年、精神科で相談したところ、父は自己愛性パーソナリティ障害ではないかと言われましたね。あるとき、私が2階で寝ていると、1階から激しい物音がしたので、あわてて姉と見に行きました。すると、父が母の髪の毛をつかんで引きずり回し、炊飯器で殴りつけているところを目撃してしまいました。そういう父の影響で、私のなかでは男=怖い人という認識になってしまい、どんなときでも男性に対し、『怒らせたら殴られる』と考えてしまうようになりました」
気がつくとベッドの上で馬乗りに
「いまも現役で活躍されている、時代劇が得意な大御所俳優さんは、あいさつ代わりにお尻をさわるのが当たり前でした。一時期、所属していた芸能事務所の社長も、しつこく言い寄ってきました。
「1990年代に映画のオファーをいただいて顔合わせした際、Xさんから電話番号を聞かれたんです。すごく嫌でしたが『いいじゃん、いいじゃん』と押し切られて……。後日、彼から電話で『セリフ合わせをしよう』としつこく誘われました。私は断われる立場でもなく、当時、私が住んでいた世田谷区太子堂のマンションにXさんが来ることになったんです。裏口から私のマンションに入ってくるとき、彼が『まるで刑務所みたいだな』と言ったのをいまでも覚えています」
「Xさんはエアコンの赤いランプを指して『あれ、盗聴器だぞ』と話すなど、尋常ではない様子で、私はXさんのことが怖くて仕方なかったんです。しばらくすると、Xさんは高圧的な態度で、その場の床の上で四つん這いになるよう指示してきました。私は従うしかなくて……。でも、彼は途中で勃たなくなったんです。すると、あそこの根元に輪ゴムをぐるぐるに巻いて、奇声を発しながら自分のあそこをバーン、バーンと引っぱたきだしたんです。『この人は異常だ!』と思って、もう怖くて怖くて……。いまでも思い出しただけで、吐き気がします」
「Xさんは私に目隠しをして、ライターを手渡すと『これをアソコに突っ込んで、ひとりでしてろ』と命じてきました。仕方なくそれっぽくフリをしましたが、目隠しを少しずらして見てみたら、Xさんはその間、私の部屋の引き出しを物色していたのです」
「Xさんか監督のどちらかが、私の女性マネージャーを気に入っていたようで、その女性に現場に来てほしかったみたいなんです。それを私が事務所関係者に伝えたことが、気に入らなかったようです。Xさんが泊まっていたホテルの部屋に呼び出されて『なんで俺のメンツを潰すんだ』と、撮影直前まで暴行を受けました。ものを投げられ、水の入ったペットボトルで叩いてくるんです。私はメイクの時間が迫っていたので、彼に許可をもらって、泣き腫らした真っ赤な目でメイク室に行きました」
「当時、X氏の感情のアップダウンが異様に激しかったのは事実です。また、アクションシーンで本当に相手の俳優さんを殴って怪我をさせるなど、暴力的なところもありました。私は若林さんが告発するXのポストを読みましたが、事実である可能性は十分あると思います」
「警察に行くなり、もっと事務所に相談すればよかったという声もあると思います。でも、私には『天までとどけ』があった。被害を告発することで、ドラマに迷惑をかけたくない、視聴者のイメージを壊したくないという思いから、我慢してしまいました」
ケダモノを出すためゴミ箱を抱えて…
「近所のコンビニで、お菓子や、レンジでチンして食べるドリアやグラタンを買い込んで、自宅でゴミ箱を抱えながら食べては吐く、というのを繰り返すようになってしまって……。ケダモノが私のなかに入ってきた感じがして、出したくて出したくて、しょうがないんです。吐いたからって、食べものが出ていくだけで、ケダモノが出ていくわけじゃないんですけど……。お酒も止まらなくなりました」
「証拠がないし、古すぎるということで、罪に問うのは難しいようです。実際、Xさんはその後も何事もなかったように活動していますからね……」
芸能界は私のような被害者を出さないで
「精神的に少し落ち着いてきたと思えたので、2023年の9月にXを始めたんです。往年のファンの方に、『私は元気でやっています』ということと、自分の言葉で、私の身に起きたことを伝えたいと思ったんです」
「これからの芸能界には、二度と私のような被害者を出してほしくありません。かつての私のような、何も知らない若い女のコが、きちんと守られる世界であってほしいと、切実に願います」