「週刊文春」に性加害疑惑を報じられている松本人志の問題に対して、ここ数日、大物芸能人たちが次々と私見を述べ出している。
歌手の泉谷しげるは1月28日、『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演し、松本についてコメント。松本と親交ある立場から「俺にとっては男気のある、本当に面倒見のいい素晴らしい男」と前置きしたうえで、「だから悪く言う気はまったくないんだけど、事態がこうなっちゃった以上はやっぱり客観的にならざるを得ない」と発言。松本の人柄に対して、
「俺は基本的にね、松本人志ってのは尊敬される人間なんだけど、女にモテるタイプだとは思わないわけ。だから尊敬としてきたときは尊敬で遊んで返してあげたら、もしかしたら恋愛が生まれるかもしれないってキャラなのよ。
だからそこをセッティングさせていること自体、モテないって言ってるようなものなんだよ」
などとバッサリ。また、松本は裁判はしないほうがいいと思うことや、後輩芸人をフォローする発言がほしい、などの私見を展開した。一方で、同番組に出演したタレントのヒロミは、松本とはスタジオで会うだけのため、「本当の人となりがわからない」と発言。「いまは雑誌の文字でしか情報がないから……。雑誌の文字はきついもんね」と困惑の表情を見せた。
つい先日、「バラエティには絶対出たくない。くだらないから」の発言が物議を醸した小泉今日子は、1月27日深夜、ラジオ番組『TOKYO M.A.A.D SPIN』(J-WAVE)に出演し、この問題に言及。ミュージシャンで音楽評論家の近田春夫とのトークのなかで、「文春」による松本の記事の真偽ははっきりはしていないことを指摘しつつ、
「近田さんがジャニーズ問題のお話をしてくれたけど、性加害っていうことを軽く見てる人が多いなと。女性も男性も一緒だと思うんですけど、私が見てて思うのは、こういう経験をした人ってはっきり口に出さないだけで、すっごくいっぱいいるんだと思う」と発言。
「たとえば誘われて、飲みに行って、ホテルに部屋があるんだけど、もう少しお話しない? とか言われて、行ってしまって。拒否はしたけど、そういうことになってしまって。でも、自分もノコノコ来ちゃったし、とか、自分も悪かったしなって思って終わってる人って男性も女性もいっぱい(いる)と思うんですよ」などと語り、告発した人たちを茶化すようなことはしないでほしいと訴えた。
さらに小泉は「バラエティには出たくない」発言についても「私『くだらない』って言っちゃったのは、アップデートができていないままだから」とその真意を説明。アップデートできていないもののひとつに、「性に対するコンプライアンス」をあげた。
大物芸能人たちがさまざまな角度から意見を述べるなか、こうした議論が百出することを見越していたかのように、自身のYouTubeで松本人志問題に言及していたのがタレントの武井壮だ。
武井は、視聴者から松本の件を聞かれると、「その女性と松本さんの間で何があったかなんて、あの2人以外、誰も見てないじゃん。それをどっち寄りにコメントするのも間違ってるでしょ? なぜ、できるんだろうって」と発言。続けて「世の中の人がどうとか言ってるけど、たぶん全部、見当違いだろうね。当たってる人もいるかもしれないけど、偶然にしかすぎないだろうね」と語っていた。
松本が「文春」を相手取って起こした名誉毀損などによる損害賠償請求訴訟は、すべてが終わるまでに3年以上かかる可能性も指摘されている。それまでに松本本人が口を開く機会はあるのだろうか。
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