松本人志、"元マネージャー"吉本経営陣と深刻亀裂「操るは大﨑洋・前会長」で"一人ぼっち"の法廷闘争へ
「事実無根なので闘いまーす」
「1月22日、『週刊文春』の一連の性加害報道に対し、松本人志が5億5000万円の訴訟を提起しました。松本にとって、タレント生命を懸けた裁判になるでしょう」(芸能記者)
「松本さんの代理人弁護士は、元東京地検特捜部の田代政弘氏で、吉本興業が契約している顧問弁護士ではありません。むしろ吉本興業が損害賠償を求めて、松本人志さんを訴える可能性があるんです。両者の間には、すでに深い亀裂が入っていますから……」(同前)
「テレビ局や広告代理店は、吉本興業と契約しているので、同社に違約金などの支払いを求めるでしょう。通常は、事務所と不祥事を起こしたタレントで話し合い、一定の割合でお互いが負担します。裁判沙汰になるほど関係がこじれるのは、よほどのことですが……」(芸能記者)
「大﨑氏は、NSC卒業後大阪でくすぶっていたダウンタウンを“発掘”し、自らマネージャーを買って出ました。解散危機に至るほど喧嘩する2人をなだめ、東京進出の足がかりとなった人気番組『4時ですよ~だ』(毎日放送)のプロデューサーを自ら務めるなどしてダウンタウンを売り出しました。松本さんにとってまさに恩人。いまでも“兄貴”と慕っています」(吉本興業幹部)
「現在の吉本興業ホールディングスのトップは、岡本昭彦社長です。岡本社長もダウンタウンのマネージャーを経験していますが、1993年からです。当時『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)が放送中で、すでに松本さんは超売れっコ。松本さんが『たばこ買ってこい』と岡本社長を使い走りにするような関係だったわけです。さらに、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 絶対に笑ってはいけない』(日本テレビ系)でお馴染みの藤原寛氏も現在、子会社の吉本興業の副社長を務めているように、現経営陣の一部はダウンタウンの元マネージャーが占めています。それゆえ、明らかに上下関係は松本さんが上。経営陣は言うことを聞くしかないんです」(同前)
「松本さんは記者会見で矢面に立っていた岡本社長について、『岡本、アレでええんすか?』と、大﨑会長に愚痴っていたそうです。陰でこんなふうに言われては、岡本社長としても内心たまったものじゃない。松本さんは、目の上のたんこぶなんです」(同前)
「岡本社長はあきれ返っていましたね。その後の休業や裁判も、松本さんの独断です。これは、吉本始まって以来の事態ですよ。横山やすしや島田紳助、次長課長・河本など、過去に多くの所属芸人の不祥事がありましたが、その処遇は会社が決めてきました。まずは、関係各所に本人を連れて謝罪行脚に行く。タレントが訴訟を起こしたり、被告になったりした場合は、吉本で弁護士を用意する。そして、中長期的な復帰計画を一緒に練る――。これが本来の姿なんです。今回、松本さんを裏で操っているのは、大﨑前会長ですよ。『一人で裁判しろ、吉本の言うことは聞かなくていい』と言ったのでしょう。弁護士すら、顔の広い大﨑前会長が用意した可能性があります」(前出・吉本興業関係者)
「いわゆる“松本軍団”といわれる芸人たちの間で、松本さんを救おうという運動は起きていませんね。一方、面識のない若手芸人たちからは『キモい』という感想ばかり。いまのコらは、テレビに出続ける“ザ・芸能人”になりたいわけではなく、劇場や賞レースで、自分のお笑いを磨きたいというストイックなタイプが多い。やっぱり松本さんは、“過去の人”なんですよ」(同前)
“ごっつ寂しい感じ”の闘争が幕を開ける。