「これほどの貢献者を追放しようっていうのか!」
「昔ながらの “豪傑” に多少の是非はあったが、彼ほどチームを思う選手はいないし、若手の面倒見はよかった。なのに、球団はこの一度で彼の野球人生を閉ざそうとしている」
「中田のしつこい絡み方にA投手がムッとしたんでしょう。それを見て、中田が顔と胸を計2発殴ったんです。殴られたA投手の顔は赤くなっていたが、中田の “どつきコミュニケーション” は日常的。大事には至らないと思い、周囲も “当たられた” A投手を笑っていたくらいです」(日ハム関係者)
「A投手は胸にも青あざができ、予定していた登板を回避することになりました。それを受けて球団が聞き取りをおこなったところ、中田の暴力が発覚。投手コーチが激怒したんです」(同前)
「これまでも、杉谷拳士へのイジリに『やりすぎだ』といった批判がありました。中田の “やんちゃ” は今に始まったことではありません。栗山監督も一緒になって笑っているときもありましたし、それを黙認したうえで、たびたび『中田がチームリーダー』と宣言してきました。
「大谷のメジャー移籍が容認された理由でもありますが、日ハムには『年俸は3億円まで』という不文律があります。中田の今季推定年俸は3億4000万円と上限を超えています。人気選手のため放出しづらかったが、これで口実ができました。今オフ、金銭トレードなどで獲得に手を挙げる球団を探すのでしょう。
「次期日ハム監督は東京五輪代表監督を務めた稲葉篤紀氏の就任が既定路線です。しかし、この稲葉氏が現役時代にもっとも目をかけた後輩が中田です。互いの自宅も近所で、稲葉氏からすれば、中田を残留させて自分の手で更生させたいはず。もちろん、日ハムフロントは快く思わない。監督就任へ、中田を取るか、日ハムを取るかの “踏み絵” を迫られる状況になるでしょう」
(週刊FLASH 2021年8月31日号)