レーンを流れる皿から直接寿司を口に含む金髪の男。そのまま醤油さしを口にいれ、ペロペロなめた後、不敵な笑みをーーくら寿司での迷惑行為を動画に収め、SNS上に投稿したとして、愛知県警は3月8日、住所不定の無職・吉野凌雅容疑者(22)や少女ら3人を威力業務妨害容疑で逮捕したと発表した。
「彼らは、話題になったスシローの “寿司ペロ少年” の模倣をしたと思われます。騒ぎが大きくなってから、笑いながら謝罪する動画もアップしていましたが、反省する様子はありませんでした」(事件担当記者)
単なる悪ふざけからついに逮捕へ。彼らには刑事罰より恐ろしい損害賠償請求が待っている可能性もある。
「社会的信用を失うという意味で、逮捕は重いものですが、この先、実際に起訴されるのか、起訴されたとしてどれほどの罰を受けるのかはわかりません。しかし、身元が特定されたわけですから、くら寿司側は民事で賠償請求するでしょう。
たとえば高橋裕樹弁護士は、自身のYouTubeチャンネルで公開した『【ゴメンで済まない回転寿司テロ】逮捕以上にヤバい結果確定、人生を棒に振るバカスタグラムの末路を弁護士解説』という動画で、1000万円以上の賠償を請求される可能性もあると述べています。
実際、過去には店側が “悪ふざけ” に対して1300万円を超える請求をおこなったこともあります。
東京都多摩市の蕎麦屋で、アルバイト店員4人が、店の洗浄機などに体を入れた様子をネットにアップしたところ、個人経営の店だったこともあり、閉店に追い込まれました。そこで店側は、アルバイトの店員らに1385万円を請求したんです(和解金は約200万円)」(同)
くら寿司は、今回の “飲食テロ” の影響で株価が下落、さらに全店でAIカメラを導入するなど莫大なコストを支払っている。吉野容疑者は、あまりに大きな代償は背負うことになりそうだ。
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